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『ライド・ライク・ア・ガール』の作品情報
監督・脚本 | 監督:レイチェル・グリフィス 脚本:アンドリュー・ナイト、イリース・マクレディ |
ジャンル | ドラマ |
製作年 | 2019年 |
製作国 | オーストラリア |
上映時間 | 1時間38分 |
補足情報 | 原題:Ride Like A Girl |
『ライド・ライク・ア・ガール』のあらすじ
オーストラリアの競馬一家・ペイン家、そこの10人兄弟の末娘として生まれたミッシェル・ペイン(テリーサ・パーマー)。
父親は調教師で兄弟姉妹のほとんどが騎手ということもあり、ミッシェルも物心ついたときから騎手になることを強く夢見ていた。
10年後、念願だった騎手になることができたミッシェルだったが、男社会の競馬界において女性騎手がレースの出場機会を得るのはそう簡単なことではなく、出場できたレースでも負けが続いていた・・・。
『ライド・ライク・ア・ガール』の登場人物・キャスト
- テリーサ・パーマー(ミシェル・ペイン)
- スティービー・ペイン(本人役)
- サム・ニール(パディ・ペイン)
- サリヴァン・ステイプルトン
- アーロン・グレネイン
- ブルック・サッチュウェル(テレーズ・ペイン)
- マグダ・ズバンスキー
- ソフィア・フォレスト
『ライド・ライク・ア・ガール』の感想・ネタバレ・評価
オーストラリアの女性騎手の半生を実話を基に描く
女性として初めてメルボルンカップを制したオーストラリアの女性騎手ミッシェル・ペインの半生を、実話を基にドキュメンタリータッチかつドラマチックに描いた作品。
物語の序盤、騎手になる前の幼いミッシェルや家族たちの写真や映像が流れるドキュメンタリーシーンから始まり、場面が切り替わってレース出走直前、騎手となったミッシェルの緊張がこっちまで伝わり、愛馬・プリンスオブペンザンスがいななき、その後すぐにゲートが開いて馬たちが飛び出していく瞬間、駆け抜けるように『RIDE LIKE A GIRL』とタイトルが出る演出でもう期待MAXで、その期待を裏切らないどころか超えてくる素晴らしい映画だった。
自分は競馬がすごく好きというわけではないから楽しめるだろうかと思っていたけど、男社会の競馬会で女性が戦っていく厳しさ、ミッシェルと父親、家族、そして一番の親友である兄のスティーヴィーとのやりとりだったり、競走馬のレースシーンでは、たてがみの揺れ、粗い息遣い、大地を踏み締める音で、疾走感や重力感が伝わり迫力ある映像でとても面白い。
ところどころにクスッと笑えるシーンもあったりと、ドキュメンタリー、ヒューマンドラマ、スポーツ、コメディなど様々な要素の面白さがうまく交わりながら、全く飽きさせずにラストまで駆け抜けてくれる。
最後のロッカーでのシーンは、ミッシェルがいままで戦ってきた姿をギュッと濃縮したような感じがしてとても良かった。
後で調べたら、ミッシェルの兄でダウン症のスティービーは本人が本人役として出ていると知って驚いた。
出演作品もこの1作だけみたいで、プロの役者なのか、はたまた演技経験があるのかはわからないけど、物語やミッシェルとの関係においてとても大事な立ち位置にいる人物を、自然に演じきっていて素晴らしかった。