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『アメリカン・ハッスル』の作品情報
監督・脚本 | 監督:デヴィッド・O・ラッセル 脚本:エリック・ウォーレン・シンガー、デヴィッド・O・ラッセル |
ジャンル | コメディ、ドラマ |
製作年 | 2013年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間18分 |
補足情報 | 原題:American Hustle |
『アメリカン・ハッスル』のあらすじ
1970年代のアメリカ、アーヴィン(クリスチャン・ベイル)とシドニー(エイミー・アダムス)の詐欺師コンビは、融資詐欺などで人々を騙し大金を手にしていたが、ついにFBIによって逮捕されてしまう。
だがしかし、どうしてもデカい手柄が欲しいイカれたFBI捜査官・リッチー(ブラッドリー・クーパー)から、同業者4人を売れば2人を無罪放免にすると提案され、しぶしぶ協力することに。
そして、架空の大金持ちのアラブ人・シークを作り上げ、詐欺師たちが彼にニセ証券や贋作の美術品などを売りつけようとする現場を取り押さえようと計画するが、話は思いもよらぬ方向へと向かってしまう・・・。
『アメリカン・ハッスル』の登場人物・キャスト
- クリスチャン・ベイル(アーヴィン・ローゼンフェルドト)
- ブラッドリー・クーパー(リッチー・ディマーソト)
- エイミー・アダムス(シドニー・プロッサート)
- ジェレミー・レナー(カーマイン・ポリートト)
- ジェニファー・ローレンス(ロザリン・ローゼンフェルドト)
- ルイス・C・K
- ジャック・ヒューストン(ピート・ムセイント)
- マイケル・ペーニャ(パコ・ヘルナンデスト)
- シェー・ウィガム(カール・エルウェイト)
- アレッサンドロ・ニボラ(アンソニー・アマードト)
- エリザベス・ローム(ドリー・ポリート)
- ポール・ハーマン
- サイード・タグマウイ
『アメリカン・ハッスル』の感想・ネタバレ・評価
FBIと詐欺師が手を組み政治家の汚職を摘発する実話ベースの物語
詐欺罪で逮捕されて刑務所にぶち込まれる寸前の男女の詐欺師コンビが、釈放を条件にFBIのおとり捜査に協力し、政治家の汚職を摘発しようとする実話ベースの物語。
1970年代のアメリカで実際に起きた「アブスキャム事件」が基になっている。
キャストは豪華だし、1970年代のアメリカの雰囲気やファッションとか音楽は魅力的だけど、それ以上でもそれ以下でもない平凡な映画だった。
詐欺師が主役なのに騙し合いとかハラハラする感じもあまりなかったし、FBIの男は自分の手柄のことしか考えていないやたら感情的なアホだし、主人公の妻は異常なまでにヒステリックだし、女詐欺師は頭の良いスマートな感じの設定だったのに相棒の男詐欺師の妻に嫉妬しすぎだし、キャスト自体は魅力的だけど、キャラに魅力がなさ過ぎてどのキャラも好きになれないし、どのキャラにも感情移入できない。
あと、大声と早口でまくし立てるシーンがやたら多いけど、大体が恋愛絡みのいざこざなので聞くに堪えないつまらない内容ばかりで退屈だし、色んなシーンで流れる音楽はいいんだけどどこか押しつけがましい感じが嫌だった。
実話ベースだけどシリアスな展開だったり社会派映画のような感じでもないし、かといってコメディたっぷりのエンタメ映画に振り切れているわけでもないし、人物描写に力を入れてヒューマンドラマチックに仕立て上げるわけでもないし、とにかく男女の恋愛のいざこざによる愛憎劇がムダに長く繰り広げられるので、テンポも悪くなるし、マジで2時間以上の尺を使って何がしたかったかのかがまるでわからなかった。
監督のインタビューによると、物語や脚本よりも俳優のキャラクターや演技を重視するみたいで、多くのシーンで即興劇が行われていたらしい。
映画を観ていて、物語とキャラクターがいまいち噛み合っていない感じというか、ずっと違和感があったんだけど、その話を聞いてすごく納得した。
最後のシーンで何とか巻き返そうとしたのかわからないけど、それまでが浅すぎてオチも「そっかー」くらいのテンションで特に驚きもせず終わってしまった。
見どころとしては、アーヴィンの妻と愛人が化粧室でケンカするシーンはTHE・女の言い争いって感じで面白かったのと、ジェニファー・ローレンス演じるロザリンが「007/死ぬのは奴らだ」に合わせて家を掃除するところくらいかな。
話のベースとなった「アブスキャム事件」を調べたけど、映画の作りによってはちゃんと面白くなってたと思う。
アカデミー賞で10部門にノミネート(受賞はしてない)されたらしいけど、もしかして誰かに賄賂渡したのか?