【感想・ネタバレ】映画『ファーゴ』嘘の誘拐が連続殺人事件へと発展する【★4.0】

【感想・ネタバレ】映画『ファーゴ』嘘の誘拐が連続殺人事件へと発展する【★4.0】【感想・ネタバレ】映画『ファーゴ』嘘の誘拐が連続殺人事件へと発展する【★4.0】

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

『ファーゴ』の作品情報

監督・脚本監督:ジョエル・コーエン
脚本:イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
ジャンルサスペンス
製作年1996年
製作国アメリカ
上映時間1時間38分
補足情報原題:Fargo

『ファーゴ』のあらすじ

1987年、ミネソタ州ミネアポリス。
自動車セールスマンのジェローム・“ジェリー”・ランディガード(ウィリアム・H・メイシー)は、多額の借金に悩まされていた。
その苦境をどうにかしようと、妻のジーン(クリステン・ルドルード)を「カール」と「ゲア」という二人のチンピラに誘拐させ、裕福な義父のウェイド(ハーヴ・プレスネル)から身代金を奪い取る計画を企てる。
二人がジーンを誘拐するところまでは上手くいったのだが、アジトに向かう途中に遭遇したパトロール中の警官をゲアが撃ち殺してしまったことで、事態は思わぬ方向へと発展してしまう・・・。

『ファーゴ』の登場人物・キャスト

  • フランシス・マクドーマンド(マージ・ガンダーソン)
  • スティーヴ・ブシェミ(カール・ショウォルター)
  • ウィリアム・H・メイシー(ジェローム・“ジェリー”・ランディガード)
  • ピーター・ストーメア(ゲア・グリムスラッド)
  • ハーヴ・プレスネル(ウェイド・グスタフソン)
  • ジョン・キャロル・リンチ(ノーム・ガンダーソン)
  • クリステン・ルドルード(ジーン・ランディガード)
  • トニー・デンマン

『ファーゴ』の感想・ネタバレ・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

嘘の誘拐が連続殺人事件へと発展する


ある理由でまとまったお金が必要になった男が、依頼したワル2人に妻を誘拐させて義父から身代金を取ろうとするが、色々なことが重なりだんだんと被害者が増えていく話。

序盤で「事実を基にした話」と出て、嘘の誘拐で身代金を取って終わるはずが予期せぬ多数の死者を出してしまうなんて、こんな悲劇が実際にあるんだな~と思って事件を調べたら、それすらもフィクションでしたというなんとも斬新な設定。
夢オチと同じように何度も使われていい手法ではないと思うけど、一回きりの奇策としては素晴らしい発想だと思う。
監督が影響された事件はあるみたいだけど、基本的にはフィクションらしい。

勝手にゴリゴリのサスペンスかと思っていたら、意外とコメディ仕立て(笑えるというよりも軽いジョークって感じ)で、主人公の妊婦の警察官の日常パートも多くて、古畑任三郎みたいな人情味あるサスペンス映画って感じでちょっと面白かった。

地元の人物の話し方になんとなく特徴があるなと思っていたら、「ミネソタ・ナイス」と呼ばれるミネソタ州の人たちの人間性を表現する言葉があった。

ミネソタ州の人たちは、温厚で謙虚で人付き合いが良く外部の人にも親切に接するが、それは彼らが本当に優しいのではなくただ余計な争いを避けるのが目的で、直接的な表現を避けたり、思ったことをはっきりと言わないので、実際は裏では何をしているか何を考えているかわからない、みたいな意味があるらしく、なんだか日本人っぽい性格をしている。

そう言われると確かに、娼婦2人と妊婦の警官の会話とか、マイク・ヤナギタと警官の会話とか、遠回しな表現で相手を避けたりあまり深掘りしないみたいな感じがあっり、見た目は怖いけど無口な男たちが急に凶暴性を出すのも含めて、それらがいわゆる「ミネソタ・ナイス」ってことだったのかな。

コメディっぽい要素があったり、なくても問題なさそうな日常パートがあったりと、ゾクゾクするサスペンス映画ってわけでもないけれど、映画の仕掛けの斬新さと、なんかクセのあるキャラたちが魅力な良い映画でした。

Amazonプライム会員に登録する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA