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『フォードvsフェラーリ』の作品情報
監督・脚本 | 監督:ジェームズ・マンゴールド 脚本:ジェズ・バターワース/ジョン=ヘンリー・バターワース/ジェイソン・ケラー |
ジャンル | アクション、伝記 |
製作年 | 2019年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間33分 |
補足情報 | 原題:Ford v. Ferrari |
『フォードvsフェラーリ』のあらすじ
アメリカの巨大自動車メーカー「フォード・モーター」の会長のヘンリー・フォード2世(トレイシー・レッツ)は、会社のさらなる成長のためにアイディアを募る。
副社長のリー・アイアコッカ(ジョン・バーンサル)はブランド力を高めるために、ル・マン24時間レースで4連覇を成し遂げているものの、経営危機に陥っているイタリアの自動車メーカー「フェラーリ」の買収を提案し実行するが、あえなく失敗に終わってしまう。
さらに、彼らに挑発されたことに腹を立てたフォード2世は、ル・マン24時間レースでフェラーリに勝つための車を開発するようアイアコッカに命じる。
元レーシングドライバーのキャロル・シェルビー(マット・デイモン)は、1959年のル・マン24時間レースで優勝を成し遂げるが、持病の心臓病のためにキャリアを終え、いまは経営者兼カーデザイナーとして「シェルビー・アメリカン」を設立していた。
レーサー兼自動車整備工場を経営しているケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)は、シェルビーと出会ったレースで優勝したものの、税金の多能から整備工場を差し押さえられてしまう。
フォード副社長のアイアコッカは、王者打倒のためにル・マン24時間レース優勝経験のあるシェルビーに会いに行き、「90日間で王者フェラーリを超えるマシンを作る」と言われたシェルビーは、レーサーとしての腕がピカイチのマイルズをスカウトしに行く。
そして出会った3人は、1966年のル・マン24時間耐久レースで王者・フェラーリを打ち負かすために力を合わせるのだが・・・。
『フォードvsフェラーリ』のキャスト
- マット・デイモン(キャロル・シェルビー)
- クリスチャン・ベイル(ケン・マイルズ)
- トレイシー・レッツ(ヘンリー・フォード2世)
- カトリーナ・バルフ(モリー・マイルズ)
- ノア・ジュプ(ピーター・マイルズ)
- ジョン・バーンサル(リー・アイアコッカ)
- ジョシュ・ルーカス(レオ・ビーブ)
- レイ・マッキノン(フィル・レミントン)
- JJ・フィールド(ロイ・ラン)
『フォードvsフェラーリ』の感想・ネタバレ

アメリカの巨大自動車メーカー「フォード・モーター」が、ル・マン24時間レースを4連覇している絶対的な王者「フェラーリ」に挑む
アメリカの巨大自動車メーカー「フォード・モーター」が会社のさらなる成長のためにブランド力を身に付けるため、フランスで行われているル・マン24時間レースを4連覇している絶対的な王者でイタリアの自動車メーカー「フェラーリ」に挑む実話を基にした話。
フェラーリは名前は聞いたことある程度でフォードは名前すら知らず、カーレースを生で見たこともなければ深夜の番組と番組の間に流れる5分程度の映像を数回しか見たことがなく、この映画と同じようにカーレースを題材にしたりカーアクション映画は片手で数えるくらいしか見たことがなく、そもそも車は移動手段でそれほど興味がない人間です。
そんな人でも、2.5時間の長尺に一切飽きることがなく、レースに懸ける思いやレーサーと経営者との立場の違いによる対立に時には熱い気持ちになったり、時には感傷的な気分になったりと終始感情を揺さぶられ、レースシーンでは映像・音響・演技によりまるで自分がレースを走っているような迫力と臨場感を追体験できる、そんな映画でした。
ストーリーやキャラクターも魅力的で、マットデイモンは演じるシェルビーは1959年のル・マン24時間レースで優勝するほどの実力があったが、心臓病によりレーサーを引退後は経営者兼カーデザイナーとしてスポーツカーを作って売っていて、あのフェラーリを超えるための車をアメリカの自動車メーカーであるフォード社が作ることに惹かれて協力することになる。
レーサーのケン・マイルズは、自動車整備工場を経営しながらレースに参戦する実力者だが、こだわりもクセも強く、フォードのブランドとか商売とか関係なく、フォードの資金をふんだんに使って自分のためにレースで勝てる車を作ろうとする。
フォードはアメリカの巨大自動車メーカーでありながらさらなる成長のためにル・マン24時間レース4連覇のようなブランド力を手に入れるためにレースに本格参戦するが、あくまでブランド力を高めてもっと車を売ろうという商売の経営戦略なので、レーサーとしては実力があるがケンをフォードの看板として目立たせるのを副社長が嫌がっている。
レーサーのケンとフォード社は優勝するという思惑を一致するものの純粋な協力関係ではないため衝突し、シェルビーはレーサーとしての目線も経営者としての目線も持ち合わせているため、板挟みで難しい立ち位置。
そんな三者三様の立場から様々な衝突を繰り返しながらも、王者・フェラーリを倒すという目的に向かって突き進む流れをエンターテイメントたっぷりに描いているので、とにかく最後まで面白かったです。