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『メッセージ』の作品情報
監督・脚本 | 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 脚本:エリック・ハイセラー |
ジャンル | SF |
製作年 | 2016年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 1時間56分 |
補足情報 | 原題:Arrival |
『メッセージ』のあらすじ
突如、世界各地に12隻の巨大な宇宙船が降り立った。
その中の一つが存在するアメリカでは、言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)と物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)を軍が雇い、「彼らが地球に来た目的とは何か?」を問うためあらゆる方法を試みる。
最初は協力していた各国だったが、謎の地球外生命体との対話が進むにつれて情報を隠すようになってしまう。
そんなある日、地球外生命体の存在が市民にまで公表されたことで各地で暴動が発生、中国は対話ではなく武力での実力行使を準備し始めるーーー。
『メッセージ』の登場人物・キャスト
- エイミー・アダムス
- ジェレミー・レナー
- フォレスト・ウィテカー
- マイケル・スタールバーグ
- マーク・オブライエン
- ツィ・マー
- アビゲイル・ピニョフスキ
- ジュリア・スカーレット・ダン
- ルーカス・シャルティエ=デザート
- アナナ・リドヴァルド
- ラッセル・ユエン
- ジョー・コブデン
『メッセージ』の感想・ネタバレ・評価
突如地球に現れた地球外生命体の目的とは?
突如、世界各地に12隻の巨大な宇宙船が降り立ち、アメリカ軍に雇われた言語学者のルイーズと物理学者のイアンを中心に、「彼ら(地球外生命体)が地球に来た目的とは何か?」を探っていく話。
原作は、テッド・チャン著『あなたの人生の物語』です。
エイリアンとの武力での対決は一切なしに、世界の言葉が通じない彼らとの対話を通して、言語や時間認識の違いを軸に展開を進めていく映画は新しかったです。
あとは、映像や音楽を効果的に使い、言葉が通じない未知の生命体の不気味さや不穏さや、この先どうなるんだろうという不安感を表現するのがうまくて、ストーリー自体はゆっくりと淡々と進む感じだけど、画面に飲み込まれるような迫力が十分にありました。
このペースで進んでちゃんと話がまとまるのか?と思ってたら、ちょうどいいタイミングでナレーションが挟まれて時間が一気に進んだり、中だるみがなかったのも良かったですね。
中盤で出てきた、サピア=ウォーフの仮説「外国語を学ぶと考え方が変わる」、つまり“思考は話す言語で形成される”というやり取りも、最後の最後で回収されたのも気持ちがいい展開でした。
ルイーズのフラッシュバックが後半に連れて増えていくのも、そういうことか!と納得です。
人によっては置いてけぼりにされてる感じがするかもしれないし、難解で抽象的な表現も多いけど、画面の中の人たちもたぶんそんなに理解してないし、SF作品に論理的な解釈を求めすぎる方が無粋なので、雰囲気だけでも楽しめればこの映画を観る価値はあったんじゃないかなと思います。
僕は原作小説は読んでいませんが、読んだ人からすると映画ではちゃんと原作の面白さを伝えきれてないみたいなので、いつか時間があれば原作も読んでみたいなと思いました。