【感想・ネタバレ】映画『閃光』ひと夏の淡い記憶【★3.5】

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『閃光』作品情報

監督・脚本監督:石橋夕帆
脚本:石橋夕帆
出演者田中一平
武市真喜
長尾卓磨
小西悠加
冨田智
葉媚
ジャンルドラマ
製作年2018年
製作国日本
上映時間36分
補足情報

『閃光』あらすじ

元カノが結婚すると知った和也(田中一平)は、その日の夜、公園で一人ブランコを漕いでいる台湾人の女性・月華(葉媚)と出会う。
勢いのままキスをし一夜を過ごした二人。
翌朝、和也はバイトのため先に家を出たが、帰ってくると月華はまだ家に残っていた。
その日から二人は、夏の何気ない日常を一緒に過ごすこととなるのだがーーー。

『閃光』感想・ネタバレ・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3.5)

ひと夏の淡い記憶


元カノがいまの恋人からプロポーズされたと知って少し落ち込んでいた男が、夜の公園で1人の女性と出会い、夏の数日間、その女性と一緒に生活をする話。

映画として見てしまえば何も特別なことは起きていないし、劇中に流れてる時間もほんの数日間とか1~2週間のの出来事だろうし、ひと夏の恋と言うほどロマンチックなものではないけれど、彼らは時々この記憶を思い出して一時の幸せを噛み締めながら、今を生きていくんだろうなという生々しさが感じられてとても良かった。

どこか懐かしさだったり夢見心地を感じられるような映像の色合いや質感も素敵で、この映画の内容と雰囲気にとても合っていたし、メインの4人の自然な演技とどこにでも溢れていそうな何気ない会話のやりとりも、普通の日常を切り取っているようで良かった。

個人的に30分ちょっとの短編映画だと、映像や音声がいまいちだったりでまともに観れる映画は少ないと思っているけど、この映画はそこのところはちゃんとしていて、なおかつ短編映画の短さを活かして男女の一時の恋愛の儚さのようなものも表現されていて、映画としてクオリティが高くて面白かったです。