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『恋は雨上がりのように』の作品情報
監督・脚本 | 監督:永井聡 脚本:坂口理子 |
ジャンル | 恋愛、青春 |
製作年 | 2018年 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 1時間51分 |
補足情報 | 原作漫画:眉月じゅん『恋は雨上がりのように』 |
『恋は雨上がりのように』のあらすじ
高校2年生・17歳の橘あきら(小松菜奈)は、アキレス腱の大怪我により陸上を諦め、部活にも顔を出さなくなっていた。
そんなある日、ケガの治療をした帰りにたまたま立ち寄ったファミレスで、そこの店長の近藤正己(大泉洋)とのやり取りで励まされた彼女は、それ以来、近藤に恋心を抱くようになる。
さらにはそのファミレスでのバイトを始め、それからもずっと店長への想いをを募らせていたが、だんだんと恋心を抑えられなくなり、ついに近藤に自分の気持ちを打ち明けてしまうーーー。
『恋は雨上がりのように』のキャスト
- 小松菜奈
- 大泉洋
- 清野菜名
- 磯村勇斗
- 葉山奨之
- 松本穂香
- 山本舞香
- 濱田マリ
- 戸次重幸
- 吉田羊
『恋は雨上がりのように』の感想・評価
夢を諦めかけている17歳の女子高生と夢を諦めきれない45歳のおじさんによる恋愛青春映画
ケガで陸上を辞めて夢を諦めかけている高校2年生・17歳の女の子と、小説家になるという夢を諦めきれない45歳バツイチ子持ちおじさんによる恋愛青春映画。
眉月じゅんさんの同名漫画『恋は雨上がりのように』が原作です。
原作を読んだ側の感想としては、主演の小松菜奈と大泉洋はピッタリハマっていて、小松菜奈さんと雨のシーンの相性は抜群だし、大泉洋さんの女子高生からの好きに振り回されない理性的なおじさんの感じと、おじさんっぽいお茶目な感じはハマり役、その他のキャストも漫画とキャラが合ってた上に演技力もあったしで、役者についてはほぼ満点だと思います。
美人でスンとした女の子がカラテチョップTシャツを着るというシュールな感じも面白かったし、赤いペディキュアでオシャレした足の爪を見て店長が血豆と勘違いするシーンなど、のところどころ笑えるところもあるのも良かったです。
ここら辺の笑える感じはさすが大泉洋さんと言う感じ。
オープニングの音楽の使い方が斬新で疾走感があっていいし、大事な場面で映画の雰囲気を盛り上げたり、感傷的な気分にさせてくれる音楽も素敵でした。
ちょっと不満があるとすれば、多くを語らず役者の細かい表情で魅せるというやり方よりも、マンガのように心の中で思ったことをもっと言葉にした方がわかりやすくて良かったかなと言う感じです。
マンガの2人は、表ではなるべく自然に振舞おうとするけど、周りに誰もいない一人の時にはついつい感情が表に出てきちゃうみたいなことが多くて、あきらは普段はクールな女子高生なんだけど店長に恋をして浮かれちゃう様子がたまに表に出てきたり、店長は表では何事もなかったように振舞うけど裏ではすごく動揺してたりと、すごく人間らしい部分が多く出てくるので、そういうシーンがあった方が良かった気がします。
あとは、マンガでは店長が自分の過去の青春を思い出すシーンがいくつもあって、それがあるからこそまた小説を書こうとするシーンに説得力が出てくるけど、映画ではそういうのがなかった分、ちょっと唐突と言うか駆け足感が否めなかったかな…。
メインテーマが年の差のある男女による恋愛映画だったら今回の映画のように、キャラクターは多くを語らず表情で魅せ、演出としても人物像をあまり掘り下げない方が良いなと思うけど、どちらかと言えば年の差のある男女による青春映画って感じだから、店長の過去の青春エピソードがあったり、恋に盛り上がる女子高生と年の差の恋愛に理性的でいようとする大人との対比とかが描かれていると良かったなという感じです。
最後に色々と書いたけど、映画単体でも面白かったし、原作漫画の魅力が引き上げられるような良い映画でした。