【感想・評価】映画『ルーム』7年間の監禁からの脱出とその後の苦悩【★4.0】

【感想・評価】映画『ルーム』7年間の監禁からの脱出とその後の苦悩【★4.0】

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『ルーム』の作品情報

監督・脚本監督:レニー・アブラハムソン
脚本:エマ・ドナヒュー
ジャンルドラマ
製作年2015年
製作国アメリカ
上映時間1時間58分
補足情報原題:Room

『ルーム』のあらすじ

5歳になったばかりのジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)は、6畳ほどの“部屋”で母親のジョイ(ブリー・ラーソン)と2人で暮らしていた。
ジャックは生まれてから一度もこの“部屋”から出たことがなく、外の世界を知らない彼にとってはここが彼の世界のすべてだったーーー。

『ルーム』のキャスト

  • ブリー・ラーソン(ジョイ・ニューサム)
  • ジョーン・アレン(ナンシー)
  • ウィリアム・H・メイシー(ロバート)
  • ジェイコブ・トレンブレイ(ジャック)
  • ショーン・ブリジャース(オールド・ニック)
  • トム・マッカムス(レオ)
  • アマンダ・ブルジェル
  • ミーガン・パーク
  • キャス・アンヴァー
  • ケイト・ドラモンド
  • ジャスティン・マダー
  • ジャック・フルトン
  • シャンテル・ジョング
  • ジョー・ピングー
  • ランダル・エドワーズ

『ルーム』の感想・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

7年間の監禁からの脱出とその後の苦悩


ある男に7年間監禁されていた女性と息子が部屋から脱出し、その後の苦悩や葛藤を描いたドラマ映画。

息子のジャックを演じたジェイコブ・トレンブレイのナレーションと演技の素晴らしさによって、おぞましい監禁部屋のはずの“ルーム”がまるで幻想の世界に代わり、母と息子2人だけの特別な愛おしい空間に見えてくるのがとても不思議な感じ。

部屋の外に出てからは、空も木々も眩しいほどの太陽も人々も目に見える物が全て初めてで、最初は戸惑ってはいたけれど、徐々に順応してくのは子供らしいいし、逆にずっと住んでいた部屋に帰りたくなるのもとても子供らしい。

思い出も記憶も自分の人生のほとんどが詰め込まれた部屋に帰りたくなるのは当たり前のことなんだろうね。

一方で、母親は部屋の外に出られた喜びや安堵以上に、部屋の中と外との世界の違いに触れたことで7年間もの長い時間蓄積された不安定さが一気に来た感じ。

今までは子供を守らなきゃ、どうにか部屋から脱出しなくちゃと言うことで頭がいっぱいで現実から目を背けられていたのに、幸せのはずの日常を過ごすことで逆に過去のつらい7年間が際立ってしまうみたいな。

前半のルームの話では子供の前だから平然を装って日々を過ごす感じで、後半の脱出してからは精神状態が不安定な母親を演じたブリー・ラーソンの演技がとても良かった。

思ったよりもマスコミが騒いでないなとか、ジャックも母親もフラッシュバックや閉所恐怖症っぽい症状にはなってないなとか、場所的に叫べば声が届きそうだなとか、ベッドを使ったら窓まで届いて割れそうだなとか、4桁くらいのパスワードっぽいから1万通りなら行けそうな気がするなとか、ツッコミどころはたくさんあったけれど、2人の演技力がとても良かったのでそれで細かいところはチャラです。

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