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『ヴィーガンズ・ハム』の作品情報
監督・脚本 | 監督:ファブリス・エブエ 脚本:ファブリス・エブエ |
ジャンル | ホラー、コメディ |
製作年 | 2021年 |
製作国 | フランス |
上映時間 | 1時間27分 |
補足情報 | 原題:Barbaque 英題:Some Like It Rare |
『ヴィーガンズ・ハム』のあらすじ
結婚して30年が経つヴィンセント(ファブリス・エブエ)とソフィー(マリナ・フォイス)夫婦は、地元で小さな肉屋を経営しているが、夫婦仲はすっかり冷めている上に、肉屋の経営も厳しい状況だった。
さらに、店に過激派ヴィーガンたちが押し寄せ、店内を荒らしていったせいもあって、店は廃業の危機を迎えようとしていた。
そんなある日、店を荒らした犯人の一人を見つけたヴィンセントだったが、勢い余ってその男を殺してしまう。
死体を隠すためとりあえず解体してハムに加工するが、そのことを知らないソフィーが間違って店頭に出すと、予想以上の人気商品になってしまい・・・。
『ヴィーガンズ・ハム』の登場人物・キャスト
- マリナ・フォイス
- ファブリス・エブエ
- ジャン=フランソワ・キ エレイ
- リサ・ド・クート・テイシェイラ
『ヴィーガンズ・ハム』の感想・ネタバレ・評価
ヴィーガンの人間を殺してハムにして売ったら大繁盛に!?
経営不振の肉屋を営む夫婦が、間違って店を荒らした過激派ヴィーガンの一人を殺してしまい、そいつ解体してハムとして店で売ったら思いのほか人気が出てしまい、次々とヴィーガンだけど狙って殺しを繰り返していく話。
ヴィーガンや肉を食べる人たちへの風刺や皮肉が効いてたり、ブラックユーモア要素もあり、スプラッター映画っぽさもあり、ちょっとヒューマンドラマもあったりと、90分の間に色々な面白さが詰め込まれた作品。
最初の1時間はちょっとテンポが悪かったけど、後半30分に掛けて勢いある展開がドドドドッっと押し寄せてきます。
ラストのオチもしっかりしていて見ごたえのある映画。
「イラン豚」というワードセンスも良かったですね。
人を解体したり殺したり血が出てきたりするが、スプラッター映画のようなグロさはなかったので、ホラー映画や血が苦手な自分でも観ることができました。
店で肉として売るために人を殺したり美味いヴィーガン肉を食べ過ぎたせいで、周りの人間がどんどん食用の肉としてしか見れなくなっていく感じは、ヴィーガンから肉を食べる人たちへの「お前らもいずれこうなるぞ」的メッセージなのかな?
ヴィーガンのことも「なに言ってるんだこいつら」という感じで皮肉っているのも良いんだけど、「イラン豚」ってワードとか、人肉なのにうまいと思っちゃう人たちとかに対して「どうせお前らは、見えないところで何が起きようと美味い肉が食べられるならなんでもいいんだろ?」と言う感じのメッセージが伝わってきて、肉食派への皮肉もちゃんとしてあるのも良かったです。