【映画感想・レビュー】映画『グランド・ジャーニー』絶滅危機の鳥を救うための一大プロジェクト

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映画『グランド・ジャーニー』の作品情報

監督・脚本監督:ニコラ・ヴァニエ
脚本:マチュー・プティ
出演者ジャン=ポール・ルーヴ
メラニー・ドゥーテ
ルイ・バスケス
リル・フォッリ
ドミニク・ピノンフィリップ・マニャン
ジャンルドラマ
製作年2019年
製作国フランス、ノルウェー
上映時間1時間53分
補足情報原題:Donne moi des ailes
英題:Spread Your Wings

映画『グランド・ジャーニー』のあらすじ・内容

フランス・カマルグで雁(がん)の研究をしている気象学者のクリスチャン(ジャン=ポール・ルーヴ)は、絶滅の危機に陥っている彼らを救うため、あるプロジェクトを計画していた。
それは、超軽量飛行機を使い、渡り鳥である雁にフランス~ノルウェー間の安全なルートを教えるというものだった。
普段は家でオンラインゲームに夢中の息子のトマ(ルイ・バスケス)は、母親の仕事の都合で夏休み期間中をクリスチャンの下で過ごすこととなった。
Wi-Fiも繋がらない田舎で暇を持て余していたトマだったが、ある出来事がきっかけでその無謀なプロジェクトを手伝うようになるーーー。

映画『グランド・ジャーニー』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

絶滅危機の鳥を救うための一大プロジェクト

絶滅の危機にある渡り鳥の雁(がん)を救うプロジェクトとして、フランス~ノルウェーの間の安全なルートを教えるため、超軽量飛行機で一緒に空を飛ぶ話。
鳥類愛好家で気象学者のクリスチャン・ムレクの実話を基に作られた映画。

鳥の可愛さはもちろん、ゲームに夢中だった少年が、ちょっとしたことがきっかけで自然や動物に魅了されて、どんどん成長していく姿や、無謀とも思われる挑戦をした父親の好奇心や行動力は見習いたくなるし、なんだか挑戦する勇気をもらえる作品。
さらに、ほぼCGなしで撮影されたことで、空から見る雄大な景色の素晴らしさはもちろん、人と鳥が一緒に空を飛ぶ姿は圧巻だった。

基になった実話を調べてみると、さすがに映画のように子供が1人でフランス~ノルウェー間を縦断したわけではなかったが、映画に出てきたような超軽量飛行機を使い、ムレク夫妻が実行したことは事実みたいで、実際に映像も残っていた。
その映像は、映画とはまた違った美しさが感じられるので機会があったらぜひ見てもらいたい。

ムレク夫妻は冒険家でもあり活動家でもあるらしく、鳥の生物多様性を守るための活動として、街頭デモで叫ぶという手段ではなく、美しい映像で環境保護を訴えたかったらしい。
自分はこの映画を観たからと言って、「鳥を守ろう!」みたいな活動はしないだろうが、鳥だけではなく動物に優しくなろうという気持ちにはなれたから、彼らの意図は少しは汲み取れた気がする。