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『ディパーテッド』の作品情報
監督 | マーティン・スコセッシ |
ジャンル | サスペンス、アクション、クライム |
製作年 | 2006年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間32分 |
補足情報 | 原題:The Departed |
『ディパーテッド』のあらすじ
州警察のビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)は、覆面捜査官として5年間、首領フランク・コステロ(ジャック・ニコルソン)が率いるマフィアに潜入することを命じられる。
同じく、州警察のコリン・サリバン(マッド・デイモン)は、子供の頃からコステロに育てられ、彼の指示の下、州警察に潜入し捜査情報を流し続ける。
そんなある日、自分たちの情報が敵に流れていると感づいたマフィア・警察のそれぞれで、相手方から送り込まれたネズミ(スパイ)探しが始まるーーー。
『ディパーテッド』のキャスト
- レオナルド・ディカプリオ
- マット・デイモン
- ジャック・ニコルソン
- マーク・ウォールバーグ
- マーティン・シーン
- レイ・ウィンストン
- ベラ・ファーミガ
- アレック・ボールドウィン
- アンソニー・アンダーソン
- ケヴィン・コリガン
- ジェームズ・バッジ・デール
- デヴィッド・オハラ
- マーク・ロルストン
- ロバート・ウォールバーグ
- クリステン・ダルトン
- J・C・マッケンジー
『ディパーテッド』の感想・評価
マフィアに潜入した警察の男VS警察に潜入したマフィアの男
2002年の香港『インファナル・アフェア』をハリウッド版にリメイクした作品。
ちなみに日本版リメイクは「ダブルフェイス 潜入捜査」「ダブルフェイス 偽装警察」という2本仕立てドラマとなっています。
主演は超有名俳優の2人、マフィアに潜入捜査する警察官を演じるのがレオナルド・ディカプリオ、警察に送り込まれたマフィアを演じるのがマッド・デイモン。
この二人が主演と言うだけでも十分見る価値がある映画となっている。
パッと見、ヤクザっぽい顔のレオナルド・ディカプリオが警察側でマフィアに侵入し、真面目顔のマッド・デイモンがマフィア側で警察に潜入していることで上手く組織に馴染んでいるので、役設定は完璧だと思う(逆だったらたぶんどちらも組織で浮いてそうな見た目)。
マフィアに潜入したビリー(レオナルド・ディカプリオ)が、ちゃんと腹を括って潜入したのかと思いきや、意外とビビりで、いつ自分が覆面捜査官だとバレて殺されるかとビクビクしていてなんだかちょっとがっかりした。
だけど、配属されたばっかりでいきなりそんな大役任されたんだから無理もないのか。
警察に長くいるベテランと違って、まだ警察になって日も浅い新人の方がマフィアに疑われにくいだろうし。
最初は「かっこいいレオ様が情けない姿…」と思ってみていたが、人間味溢れる演技が良かった。
一方で、マフィアに潜入したコリン(マッド・デイモン)は、子供の頃からコステロの下で育った結果、「マフィアのスパイって疑われるかも…」なんて様子は一切感じられず、肝が据わっている感じがよく伝わってきた。
そんなビリーとコリンの立場の対比がよく描かれていて面白かった。
ただ、マフィアに潜入したビリーはめちゃくちゃ疑われているのに対し、警察に潜入したコリンは優秀&上の立場にいるためほとんど疑われてないのはハラハラ感がなくてちょっと残念だった。
それだけ、コリンが警察内で完璧な人物を演じているということでもあるんだけども…。
上映時間が2時間30分で映画にしてはちょっと長めだけど、最後まで飽きない展開はお見事。
正直、日本版リメイクの「ダブルフェイス」の方が若干上の評価だけど、見て良かった作品。
リメイク元の香港『インファナル・アフェア』も一度見てみたい、そして3作品の違いなどを比べてみるのも楽しいのかなと思いました。
ちなみにタイトルの『The Departed』は直訳では「死者」という意味。
「本当の自分を殺した(存在を殺した)」という意味の“死者”なのかな?