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『イコライザー2』の作品情報
監督・脚本 | 監督:アントワーン・フークア 脚本:リチャード・ウェンク |
ジャンル | アクション、クライム |
製作年 | 2018年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間1分 |
補足情報 | 原題:The Equalizer 2 |
『イコライザー2』のあらすじ
マッコール(デンゼル・ワシントン)は、表向きはタクシードライバーとして働く一方、裏ではCIA時代に身に付けた特殊技術を使い善良な人々を傷つける悪党たちに制裁を加えていた。
そんなある日、CIA時代の元上官で良き友人でもあったスーザン(メリッサ・レオ)が何者かに殺害される。
怒りに震えるマッコールは極秘に捜査を開始するが、ある意外な人物が事件に関与していることに気付きーーー。
『イコライザー2』のキャスト
- デンゼル・ワシントン(ロバート・マッコール)
- ペドロ・パスカル(デイブ・ヨーク)
- メリッサ・レオ(スーザン・プラマー)
- ビル・プルマン(ブライアン・プラマー)
- サキナ・ジャフリー(ファーティマ)
- ジョナサン・スカーフ(レズニック)
- オーソン・ビーン(サム・ルビンスタイン)
- アッシュトン・サンダース(マイルズ・ウィテカー)
- キャロリン・デイ
- ドナルド・セラーニ
- アビゲール・マーロウ
『イコライザー2』の感想・ネタバレ・評価

元CIAの男が善良な人々を傷つける悪党たちに制裁を加えていく
映画『イコライザー』シリーズの第2作目で、元DIAでその特殊技術を生かしながら悪を挫き善良な市民を助ける男が、同僚を殺した敵を見つけて制裁を与える話。
デンゼル・ワシントンが演じるマッコールは、表向きは親しみやすい穏やかな顔を持つ一方で、善良な者を傷めつけたり食い物にする悪党には冷酷に容赦なく制裁を加えていく様子は相変わらず魅力的で、独特の暗い雰囲気も健在で良かったです。
ただ、全体的にはスケールダウンしたと言わざるを得ない内容で、ちょっとがっかりでした。
前作では引退してからはずっと穏やかな日常を過ごしていたけれど、あることをきっかけに自分の特殊技術を善良な人々のために使うと決めた過程が描かれていたので、今回のようにたくさんの人助けシーンがあるのはわかります。
けれど、そのせいで一つ一つの話が薄っぺらくなってしまったというか、短いパートを何回か繰り返すだけなので話に物足りなさがあります。
前作では一人の少女の暴行をきっかけに、財政界に影響力を持つロシアン・マフィアのボス、その部下で強敵になる元スペツナズの男、さらには汚職刑事と、一つの物語が進むにつれて人物や内容が濃く描かれていたため満足感がありましたが、今回はそれがまったくなかったので物語はいまいちです。
さらに、敵である元仲間があまり強くない上に数が少なく、最後に残った敵との戦いもあっさり終わってしまったため、、戦闘シーンに関してもいまいち盛り上がりに欠けたかなという印象です。
これはマッコールが強すぎるからで一応納得は出来るのですが、前作は一人の圧倒的な個がいる上に数も多かったので、あんなに強いマッコールでも苦戦するくらい敵は強かった、しかしそれでも彼は悪に負けなかったという高揚感がありましたが、そういう感情は一切湧きません。
それと、悪天候で無理矢理厳しい状況を作ってましたが、地理的優位を持つマッコールはより強くなり、敵は視界不良で連携もちゃんと取れずに各個撃破をされるだけだったので、なんであのシチュエーションで戦闘シーンを描くことを選んだんだろうと疑問でした。
あと、敵が殺し屋稼業をするようになった理由が「スパイがいらなくなってチームが解散したから」みたいなこと言ってたのですが、某スパイ映画みたいに「東西冷戦終結のあおりを受けて~」というのが理由ならわかるんですけど、いくらなんでも展開が急すぎじゃないかなと思いました。
他に細かいところでは、スーザンはおそらく戦闘員ではないにしろCIAの一員なのに、田舎から上京したての学生より警戒心なくない?と思ったり、高校生が捕まったシーンでは敵と高校生がまだ同じ場所にいるのにサポートしなくていいの?と思ったり、あんな風にあそこに乗り込んだら後で報復されるんじゃない?と思ったり、色々と気になる点も多かったです。
もし、一つの物語をちゃんと描いていたらより丁寧な描写になって気にならなかったと思うのですが、色々な物語を早足で描いているからか全体的に粗が目立ったように感じました。
面白くなくはないのですが、デンゼル・ワシントンだからギリギリ面白さが成り立っていただけで、前作を超えられなかったどころか面白さはかなりダウンしてる感じでした。