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『フェイブルマンズ』の作品情報
監督・脚本 | 監督:スティーヴン・スピルバーグ 脚本:トニー・クシュナー、スティーヴン・スピルバーグ |
ジャンル | ドラマ |
製作年 | 2022年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間31分 |
補足情報 | 原題:The Fabelmans |
『フェイブルマンズ』のあらすじ
1952年、アメリカ・ニュージャージー州に住むユダヤ人の少年サミー・フェイブルマン(マテオ・ゾリアン・フランシス=フォード)。
ある日、両親に初めて映画館に連れて行かれると、そこで観た映画『地上最大のショウ』の列車が激突するシーンに強い衝撃を受ける。
ユダヤ教のお祭りのプレゼントとして列車をもらうと、さっそく映画のような衝突シーンを再現してみることに。
そのことを知った母親が、夫の8ミリカメラをこっそりサミーに渡し衝突の場面を撮るように勧めたことで、サミーは映画を撮る楽しさに目覚めていくーーー。
『フェイブルマンズ』の登場人物・キャスト
- ガブリエル・ラベル(サミー・フェイブルマン)
- マテオ・ゾリアン・フランシス=フォード(幼少期のサミー)
- ミシェル・ウィリアムズ(ミッツィ・フェイブルマン)
- ポール・ダノ(バート・フェイブルマン)
- セス・ローゲン(ペニー・ローウィ)
- ジーニー・バーリン(ハダサー・フェイブル)
- ジュリア・バターズ(レジー・フェイブルマン)
- ロビン・バートレット(ティナ・シルドラウト)
- キーリー・カルステン(ナタリー・フェイブル)
- ジャド・ハーシュ
- オークス・フェグリー(チャド)
- デヴィッド・リンチ(ジョン・フォード)
- ジェームズ・アーバニアク
- グレッグ・グランバーグ
『フェイブルマンズ』の感想・ネタバレ・評価
スティーヴン・スピルバーグの自伝的映画
スティーヴン・スピルバーグ監督の幼少期から青年期までの人生と彼の家族を描いた自伝的映画。
あくまで“自伝的”なので、フィクションも多く入っているみたいです。
映画ジャケットの印象から、スピルバーグ監督が映画を作るようになったきっかけから有名になるまでを明るく華やかな感じで描くのかと思ってたけど、人生における暗い部分も結構描いてて、想像してた内容とはちょっと違っていた。
映画を観終わった後にスピルバーグ監督のインタビューを見てみると、彼が作ったほとんどの作品に彼が人生で経験したことが反映されているということだった。
きっとエンタメ作品として面白く作ることも出来たんだろうけど、あえてそれをせず、作品の核とも言える人生の経験をちゃんと描いておきたかったのかなと思うんだけど、やっぱりちょっとだけ物足りない感じはした。
小さい子が初めて出会った映画に強烈に魅了され、そこから8ミリカメラを片手に身近にあるものと発想力で映画を作り出す様子はワクワクするし、高校生になると映画のクオリティが上がっていたり、映画に対する情熱が強くなっている感じは、映画監督の自伝って感じで面白い。
大した予算も派手なCGもない中、学生が工夫を凝らして作った映画にもちゃんと面白さがあって、映画の力というか、可能性みたいなものを感じる。
そんな映画作りに関する話も前半でほとんど終わってしまい、後半は家族のゴタゴタや学校生活のいじめなどの話がメインで、その話はちょっと退屈だった。
まぁ、今までは映像が作り出す真実のような虚像(映画)を楽しんでいたのに、急に映像が映し出す真実(母親の不倫)を目の当たりにしてしまったことにショックを受けて映画作りをやめてしまったという話だから、展開が緩やかになるのは仕方がないんだけども・・・。
退屈とは言ったけど、伯父が芸術についてサミーに語るシーンや、家族内で揉めてるにも関わらずそれを映画のように捉えてカメラを回してる自分を想像してるシーン、高校の行事の撮影係に選ばれた時には大嫌いないじめっこを主役のように撮ってしまって激しく後悔するシーンなどに、芸術家の業のようなものを感じられて面白かった。