【感想・ネタバレ】映画『LAMB/ラム』羊から生まれた、羊ではない“何か”【★3.5】

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『LAMB/ラム』作品情報

監督・脚本監督:ヴァルディミール・ヨハンソン
脚本:ヴァルディミール・ヨハンソン、ショーン
出演者ノオミ・ラパス
ヒナミル・スナイル・グヴズナソン
ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン
イングヴァール・E・シーグルソン
ジャンルホラー、ミステリー
製作年2021年
製作国アイスランド、スウェーデン、ポーランド
上映時間1時間46分
補足情報原題:Lamb

『LAMB/ラム』あらすじ

アイスランド北部の山間で羊飼いをして暮らす夫婦のインクヴァル(ヒナミル・スナイル・グヴズナソン)とマリア(ノオミ・ラパス)。
ある日、二人が羊の出産に立ち会うと、羊ではない“何か”が産まれてくる。
子供を失くしていた二人は、その羊に“アダ”という名前を付け、子供のように可愛がることにするが・・・。

『LAMB/ラム』の感想・レビュー

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3.5)

羊から生まれた、羊ではない“何か”


アイスランド北部で羊飼いをして暮らす夫婦の元に、羊から羊ではない“何か”が生まれ、それをわが子のように育てる奇妙な設定の北欧スリラー。
正確には、スリラーなのか、ホラーなのか、ミステリーなのか、ファンタジーなのかハッキリとジャンル分けできないような作品。

アイスランドの美しい風景と寒々しい色合いや陰鬱の雰囲気は魅力的です。
内容に関しては、宗教(おそらくキリスト教あたり)とか童話的なストーリーが盛り込まれているだろうなと言うのは随所に感じるが、それらに関して説明はないため、見る人によっては意味深な感じや不気味な雰囲気を楽しむだけの映画になっていると思います。

実際僕も、宗教などの知識はあまりないため、「何か言いたいのは伝わるし、予備知識があればもっと楽しめるんだろうけど~・・・」みたいな感じで最後まで観てました。
超ざっくり言えば、因果応報とか、人間や親のエゴとかの話になります。

日本人でキリスト教の知識に詳しい人はあまりいないと思うので、この映画でアイスランドの風景や映画から漂う不気味な映画を楽しみつつ、観終わった後に考察ブログを見て「なるほど~」と楽しむのがいいのかなと思います。

ラストのオチは普通で、面白みも驚きもなかったです。
開始数秒の息遣いから、人獣のような生き物が存在しているのは明白で、後に“アダ”と名付けられる半人半獣の獣も、その獣がメスの羊と配合して生まれたんだろうなというのは誰でもすぐ思いつくので、あのラストも、まあ…そうなるよなという感じでした。

ストーリーはシンプルだし雰囲気も良かったですが、キリスト教や宗教に詳しい人が特に楽しめる映画で、あまり日本人向けの映画ではないかもしれません。