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『ヒッチャー』の作品情報
監督・脚本 | 監督:ロバート・ハーモン 脚本:エリック・レッド |
ジャンル | スリラー |
製作年 | 1986年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 1時間38分 |
補足情報 | 原題:THE HITCHER |
『ヒッチャー』のあらすじ
雨の日の夜、シカゴからサンティエゴまで客の自動車を陸送している青年シム・ハルシー(C・トーマス・ハウエル)は、1人のヒッチハイカーを車に乗せる。
“ジョン・ライダー”(ルトガー・ハウアー)と名乗るその男は、この車の前にヒッチハイクで乗った際、運転手の男の両手両足、それに首を切って殺したと告白してきた。
そして、「お前も同じ目に遭う」とシムに告げ、ナイフを首元に突き付けてきて・・・。
『ヒッチャー』のキャスト
- C・トーマス・ハウエル(主人公の青年:シム・ハルシー)
- ルトガー・ハウアー(シリアルキラー:ジョン・ライダー)
- ジェニファー・ジェイソン・リー(ウェイトレス:ナッシュ)
- ジェフリー・デマン
『ヒッチャー』の感想・評価
目的不明の激ヤバ粘着系ストーキングヒッチハイカーおじさん
若き青年が雨の日に乗せたヒッチハイカーが激ヤバなシリアルキラーで、なんとかそいつを降ろすことに成功したものの、それからどこに逃げてもどこまでも追い回される話。
目的不明の激ヤバ粘着系ストーキングヒッチハイカーおじさんのジョン・ライダーを演じたルトガー・ハウアーの、マジで何を考えているかわからない表情や行動が、スリラー的な怖さを演出していてとても気持ち悪い。
初めて車に乗せたシーンとか、車という密室で2人っきりだし、田舎だから周りには車もいないし、雨と夜の暗さも相まって怖くて自分ならチビっちゃうと思う。
それと同時に、クマちゃんの顔からいないないないばぁするシーンとか急すぎて声出して笑っちゃうし、シリアスなスリラー映画なのか、シリアスの皮を被ったコメディなのかわからなくてちょっと戸惑う。
妖精のようにいつの間にか現れては消えちゃうし、神出鬼没の不気味な男というよりは、ほんと妖精みたいで、笑わせに来てるのか怖がらせに来てるのんかまったくわからない、そういう意味でも不気味だった。
欲を言えば、ヒッチハイクして殺すを繰り返すシリアルキラーの一面を強調させるため、殺された死体とか映して欲しかった。
もちろん、あえて見せないことで気持ち悪さを演出するってやり方もあるんだろうけど、殺しの証拠のナイフを主人公の服のポケットに入れたり、急に現れたり消えたりしたせいで、シリアルキラーと言うよりはマジシャンとか妖精のような存在に見えてしまった。
サイコパスな表情や目的不明の気持ち悪さはもちろんあったんだけど、殺された人たちを映してわかりやすい恐怖を見せてくれよと思う。
「そうしないのがいいんだよ!」という人がいたらただの逆張り野郎でしょ。
というか、なんで警察はシム・ハルシーのことを指名手配の凶悪犯って言ってたんだろう?証拠も何もないのに完全に凶悪犯と決めつけて追いかけ回す警察は謎だった。
シムが電話で話した内容なにも覚えてないのか?全部殺人犯のウソだと思ってるのかな?
主人公の青年は、(たぶん高い)車を客のために運転して輸送しているというのに、雨でずぶ濡れの怪しいヒッチハイカーを乗せちゃうとか、タバコを吸う感性もめちゃくちゃだし、途中でパトカーから降りて徒歩で逃げるシーンも謎、ガス欠してたっけ?
そんなこんなで、登場人物たち全員に謎の行動が多かったけど、ジョン・ライダーを演じたルトガー・ハウアーは当然気持ち悪かったし、得体の知れない恐怖を味わうには良い映画でした。