【感想・評価】映画『アンタッチャブル』暗黒街の帝王アル・カポネVS4人のアンタッチャブルたち【★4.5】

【感想・評価】映画『アンタッチャブル』暗黒街の帝王アル・カポネVS4人のアンタッチャブルたち【★4.5】

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『アンタッチャブル』の作品情報

監督・脚本監督:ブライアン・デ・パルマ
脚本:デヴィッド・マメット
ジャンルクライム、ギャング・マフィア
製作年1987年
製作国アメリカ
上映時間2時間
補足情報原題:The Untouchables

『アンタッチャブル』のあらすじ

1920年代から1930年代初期の禁酒法時代のアメリカ・シカゴ。
アル・カポネ(ロバート・デ・ニーロ)をボスとするギャングは、自分たちに逆らう一般市民を平気で殺したり、地元の警察や裁判所を買収したり、酒の密造や密輸により莫大な利益を上げることでシカゴ全域を支配していた。
アル・カポネを捕まえるため、アメリカ政府から派遣された捜査官エリオット・ネス(ケヴィン・コスナー)は、ベテラン警察官のマローン(ショーン・コネリー)、警察学校の生徒で射撃の腕前が一流のストーン(アンディ・ガルシア)、財務省から応援にきた簿記係のウォレス(チャールズ・マーティン・スミス)を仲間に加え、たった4人の捜査チーム「アンタッチャブル」を結成するーーー。

『アンタッチャブル』のキャスト

  • ケヴィン・コスナー(エリオット・ネス)
  • ショーン・コネリー(ジム・マローン)
  • アンディ・ガルシア(ジョージ・ストーン)
  • チャールズ・マーティン・スミス(オスカー・ウォレス)
  • ロバート・デ・ニーロ(アル・カポネ)
  • ビリー・ドラゴ(フランク・ニッティ)
  • リチャード・ブラッドフォード(マイク・ドーセット)
  • ジャック・キーホー(ウォルター・ペイン)
  • ブラッド・サリヴァン(ジョージ)
  • パトリシア・クラークソン(キャサリン・ネス)

『アンタッチャブル』の感想・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4.5)

暗黒街の帝王アル・カポネVS4人のアンタッチャブルたち


1920~1930年代の禁酒法時代のアメリカ・シカゴを舞台に、暗黒街の帝王「アル・カポネ」とたった4人の捜査チーム「アンタッチャブル」たちによる戦いを描いた実録映画。
映画の名前は知ってたし名作だとは聞いてたけど、本当に面白い映画だった。

序盤の音楽は不気味で不穏な雰囲気なんだけど怖い感じではなく、血がたぎるというか臨戦態勢に入るというか、「これからどんな物語が始まるんだろう」という気持ちにさせてくれる。
それ以降に流れる音楽がどれも良くて、他のギャング映画の「ゴッドファーザー」の音楽はスタイリッシュでオシャレな感じだったけど、「アンタッチャブル」はザラつきがある感じで違った良さがある。

ロバート・デ・ニーロが演じたギャングのボス「アル・カポネ」がとても魅力的で、美容師(?)の不手際でカミソリで顔を傷つけられて血が出た際も、まったく怒らずボスとしての大きい器を見せてくれたかと思えば、仕事をミスした部下を仲間たちの前で木製のバットで思いっきり殴り殺す残虐性もあり、かと思えばオペラに感動して涙を流す人間味のある一面を見せてくれたりと、登場シーンはそれほど多くないはずなのに一瞬で惹き付けられる魅力があった。

アンタッチャブル側と言えば、ケヴィン・コスナー演じるチームのリーダーのエリオット・ネスは、最初は「法を犯さなければ何でもする」と言っていたが、家族に危害が加えられそうになったり仲間が殺されたことにより、だんだんと戦う覚悟が決まっていく過程も見ていて気持ちがいい。

パトロールばかりしているベテランのおじいちゃん警官のジム・マローン、警察学校の生徒で新米だが銃の腕前はすごいジョージ・ストーンに、財務省から応援にきた簿記係のオスカー・ウォレスと、個性的な4人の少数精鋭チームもかっこいいし、奇抜な見た目をしているわけじゃないのにすぐにキャラの魅力が伝わってくるのは俳優の役作りと映画作りのおかげなのかな。

ストーリー展開は全体的にテンポがいいんだけどちゃんと内容が濃密で、あっという間に2時間が過ぎてしまうほど映画の魅力に引き込まれていた。

約40年以上前の作品で映像から古い映画って感じは伝わって来るんだけど、そこに古臭さは一切なく、「名作は色褪せない」ということを証明してくれる素晴らしい映画でした。

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