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『私は渦の底から』の作品情報
監督・脚本 | 監督:野本梢 |
ジャンル | ドラマ |
製作年 | 2015年 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 27分 |
補足情報 | – |
『私は渦の底から』のあらすじ
自分がレズビアン(女性同性愛者)だということを受け入れられない希子(橋本紗也加)は、親友の女性への恋心を打ち明けられずにいた。
その想いを断ち切るために地元に帰る決意をした希子は、別れを告げるために親友の元へと向かうが・・・。
『私は渦の底から』のキャスト
- 橋本紗也加
- 岡村いずみ
- 長尾卓磨
- 藤原麻希
- はぐみ
『私は渦の底から』の感想・評価
女性同性愛者の切実な悩み
レズビアンの女性が親友の女性への恋心を打ち明けずに悩んでいたところ、その女性から恋人(女性)ができたことを打ち明けられ、それと同時に好きだった人も実はレズビアンだと判明するという話。
異性愛者の女性が友人の男性に恋心を打ち明けるのとはまた違った苦しみなんだろうなというのが伝わってくる。
男女間の友情が成立するかとかの話は置いておいて、友人とは言え男女の友人って、いつかはどちらかが相手に片思いをすることが多い気がする。
だって、友人として魅力的なくらい相手のことを慕っていて仲が良いということは、いずれ恋心を抱く可能性も高いわけです。
なので、男女の友人の場合は、恋心を抱く可能性もそこから恋人になることもあるだろうなというのは本人たちは薄っすらと気付いていることが多いと思います。
ただ、同性同士の恋愛だと話は違ってきて、好きだと伝えたら拒否されるかもしれないし気持ち悪がられるかもしれないし、周りに言いふらされるかもしれないし、そもそも、好きと言う気持ちと同時に自分が同性愛者なんだと、友人のように振舞ってたけど、実は自分はあなたのことをそういう目で見てましたみたいなカミングアウトをするのって、想像以上に難しいというか、極端に言うと“命がけ”みたいな感じなのかなと勝手に汲み取りました。
そういった葛藤や苦悩は、なんとなく伝わってきた気がします。
気になることと言えば、「自分だって普通に男性と恋をして子供を産みたかった」みたいなセリフがあったけど、そういう感覚ってトランスジェンダーの人のイメージだったから少しビックリした。
体は女性だけど心は男性で女性が好きなんだけど、女性の身体として生まれた自分が女性としての役割を果たせないのがつらい、みたいな考えの人が言うセリフだと思ってたけど、レズビアンの人もそういう感覚があるんだという感じでした。
ということは、主人公は自分がレズビアンだという自覚はありながらも、レズビアンと言うことを自分自身が受け入れていないということなのかな?
自分はレズビアンで自分自身もそれを認めているけど、周りがそれを理解してくれないのがつらいということなら理解できるんだけども、同性愛者の人が誰しも自分が同性愛者と言うことを受け入れていないのかというのは新しい発見だった。
受け入れられていなかったとしたら、それが周りから何か言われたことが原因なのか、自分の中で受け入れられない何かがあるのかはわからんなかったので、もう少し細かい心理描写とか悩みや葛藤がわかれば良かったなと思いました。
シンプルに、自分が周りとは違うということが受け入れられないという感じなのかな?
あと地味に気になったのが、全員服装がちょっとダサいのと、ブランコみたいなデカいピアスとか、シャーマンみたいなゴテゴテのネックレスをしていて、絵的にゴツいアクセサリーが主張強すぎて、たまに話が入ってこなかったです。