【感想・評価】映画『人狼ゲーム マッドランド』人狼ゲームシリーズ6作目の“狂人村”が舞台【★3.0】

【感想・評価】映画『人狼ゲーム マッドランド』人狼ゲームシリーズ6作目の“狂人村”が舞台【★3.0】

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『人狼ゲーム マッドランド』の作品情報

監督・脚本監督:綾部真弥
脚本:川上亮、綾部真弥
ジャンルホラー
製作年2017年
製作国日本
上映時間1時間37分
補足情報

『人狼ゲーム マッドランド』のあらすじ

小池萌(浅川梨奈)が目を覚ますと、そこには制服を着た男女9人の高校生たちがいた。
萌と同じように誰もいまの状況がわからず怒号が飛び交う中、テレビのモニターに「ゲームの始まりです」という文字が映し出され、“リアル人狼ゲーム”のルール説明が始まった。
参加者にはそれぞれ役職が与えられ、村人側が用心棒と予言者の2人、人狼側が人狼1人、狂人7人。
村人側が生き残るには多数決の投票で人狼を吊ること、人狼と狂人が生き残るには2人の村人を投票や襲撃で殺すこと。
殺し合いの勝者には1億円が与えられるーーー。
村人側が絶対的に不利な“狂人村”で生き残るため、萌ともう一人の村人は、自分が村人側とバレないよう人狼を吊る方法を探し始めるが・・・。

『人狼ゲーム マッドランド』のキャスト

  • 浅川梨奈
  • 松永有紗(佐藤ありさ)
  • 門下秀太郎
  • 飯田祐真
  • 栗原吾郎
  • 長谷川ニイナ
  • 眞嶋秀斗
  • 木下愛華
  • 坂田将吾
  • 佐奈宏紀

『人狼ゲーム マッドランド』の感想・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3)

人狼ゲームシリーズ6作目の“狂人村”が舞台


人気のパーティーゲーム『人狼ゲーム』を映画化したシリーズ6作目、今度は10人のうち村人2人、人狼1人、狂人7という“狂人村”が舞台の作品。

若手俳優の登竜門的な作品で、たぶんあまり見たことのない俳優たちが多数登場。
大体の参加者がわけもわからず理不尽な殺し合いに巻き込まれるため、全体的に叫び声が多め。
映画の人狼ゲームシリーズの魅力は、遊びで楽しんでたはずの人狼ゲームに殺し合いという要素が加わる“リアル人狼ゲーム”ならではの参加者たちの極限状態と、たくさんの若手俳優たちが見られることと、意外としっかりしている演技です。

今作は“狂人村”ということで、村人側の2人はなんとかして人狼を投票で吊らなければいけないが、吊ろうと誘導すると明らかに村人側の人間とわかってしまうため、だいぶ不利な状況でスタートします。
なので、人狼は吊られないために人狼とカミングアウトしますし、殺されたくない狂人または村人側も人狼を騙ってカミングアウトします。
そこで出てきたのが、目がパッチリの女の子と、サイコパスっぽい男の子。

サイコパスっぽい男の子は、自分が人狼と名乗り出た後、「お前ら、死にたくなかったら俺の言うことを聞け!」と周りの狂人たちに命令し、投票先を誘導したり、男の子に靴を舐めさせたり、床に落ちたパンを犬食いさせたりとやりたい放題します。
彼一人だけ、人狼ゲームではなく王様ゲームを楽しんでいました。
アメリカの元大統領・リンカーンの名言で「人の本質を見たかったら、小さな権力持たせてみなさい」という言葉がありますが、まさにこの言葉通りに彼が人狼(?)という権料を持った結果、本性が露わになるのはリアルですね。

男の子を周りに従えた結果、もう一人の人狼候補の女の子にオカマと言われて発狂したり、急にオネエ言葉になったりと、かなり情緒不安定なようです。
そういえば、“オカマ”という言葉を久しぶりに聞きましたね。

主役の用心棒役で普通の人狼経験者っぽい女の子は、人狼をカミングアウトした2人の内の女の子を人狼からの襲撃から守ったため、この子は人狼じゃない!と確信し、自分が用心棒だとカミングアウトしまう。
ここがちょっと軽率だったかなという感じです。
襲撃された人を守るのに成功したということは、襲撃された人は人狼ではないことは確定しますが、まだ狂人なのか村人側なのかははっきりしません。

本来の村人側が多い人狼ゲームだと、まあ狂人じゃない確立の方が高くはなりますが、この映画は10人中、人狼1人、狂人7人なので、用心棒目線とカミングアウトした相手が、吊られたくない狂人だった場合、正直ヤバかったです。
主役の女の子が「人狼ゲーム??知らなーい!なにそれー!」という初心者なら、味方かも知れない人間を見つけた安堵でカミングアウトしちゃうのもわかりますが、主役の子は経験者っぽいのでそこはリアルじゃなかったです。

その後に、暴力行為をしたら首輪が締まるという制裁が与えられるはずなのになかったり、村人側2人が人がいそうな場所で大声で作戦会議をしていたり、ナイフがビヨンビヨンしてて作り物感がすごかったり、死んだはずの人の呼吸が割と強めに感じられたりと、リアルさに欠ける場面が多々あったのは残念です。
そういえば、誰も携帯で助けを呼ぼうとしなかったり、外に出て逃げてみようという演出が今作はなかったですね。

映画の人狼ゲームシリーズは今作で6作目で全部見てますけど、毎回ちゃんと展開を変えてきますし、映画の撮り方が上手だからか、なんだかんだで普遍的な面白さが楽しめるんですよね。
今作も、細かい場面でもったいない演出があったけど、狂人村というカオスな設定でマンネリもなく、展開も悪くなかったと思います。

そういえば地味に気になったのは、人狼をカミングアウトした女の子が、大事な場面で急に方言っぽい喋りになったところ。
調べてみたら東京出身だったので、あの方言っぽい喋りは自分の聞き間違いだったのだろうか?

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