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『パラミドロ』の作品情報
監督・脚本 | 監督:ラウル・セレソ、フェルナンド・ゴンザレス・ゴメス |
ジャンル | ホラー |
製作年 | 2021年 |
製作国 | スペイン |
上映時間 | 1時間30分 |
補足情報 | 原題:La pasajera 英題:The Passenger |
『パラミドロ』のあらすじ
ライドシェアで日銭を稼ぐ元闘牛士の中年男・ブラスコ(ラミロ・ブラス)。
ある日、訳ありな感じの母娘の2人とメキシコ人の女性を乗せて目的地へと向かっていたが、その途中、道の真ん中を歩いていた女性を轢いてしまう。
その後、その女性を車に運び入れ病院へと急いで向かっていたが、それが悪夢の始まりだったーーー。
『パラミドロ』のキャスト
- ラミロ・ブラス
- セシリア・スアレス
- パウラ・ガジェゴ
- クリスティーナ・アルカサール
『パラミドロ』の感想・評価
寄生虫型のエイリアンが襲ってくるスパニッシュB級コメディホラー
客の送迎中に人を轢いてしまい、病院に連れて行こうと車に乗せたらその人が謎のエイリアンに寄生されていて、そこから寄生型エイリアンとの戦いが始まるスパニッシュB級コメディホラー映画。
送迎役の男はスペイン人っぽい陽気さと適当さに女性軽視やスケベ心を合わせ持っていて、乗せた客が女性3人でなんか居心地の悪い雰囲気が漂うロードムービーから一転、人を轢いたことで急にホラー展開になるのは面白い。
宇宙から来たであろう寄生型のエイリアンのビジュアルは、ブルドッグみたいな顔したゾンビで、たまにペペローションみたいな粘度の唾液を垂らしたり、口からでかい寄生虫(本体?)を人間の口や耳から侵入させようとする見た目はなかなか気持ち悪い。
ただ、そのエイリアンがどこから来たかはいいとして、行動に一貫性がないからか見た目は気持ち悪いんだけど恐怖はあまり伝わってこなかった。
寄生虫を使って人間に侵入する寄生型のエイリアンだから、人間の口や耳から侵入し寄生・支配するんだけど、その後は特にに何も起こらない。ただ寄生して体を乗っ取るだけ。
例えば、人間に乗り移った後にその体に卵を植え付けて寄生虫を増やし、それらが次々と人間を支配していていくことで、やがて寄生虫に支配された人間だらけになるというわけでもない。
まぁ、そこら辺は予算の関係で難しかっただけなのかもしれないけど。
さらに、人に寄生する場合もあるし、首をねじ切って殺すこともあるけど、その違いがわからない。
寄生するなら殺さずに体を乗っ取った方が良いだろうに・・・。
乗っ取ろうとした相手に抵抗されたからしかたなく殺したというわけでもなさそうだし、首を切ってそこから侵入するわけでもなさそうなので、首を切るということに意味があるわけでもない。
とりあえず、腕力で首をねじ切って首がポトンと落ちて転がる描写は怖いでしょ?という感じなのだろうか。
そこはもう一捻りして、首から侵入した後、落とした頭を首と繋げてハイ元通りってした方が怖かったと思う。
そこら辺のエイリアンの行動原理が弱かったせいで、ビジュアルの出オチで終わってしまった印象だった。
グロは少なかったしエイリアンは単体だけどビジュアルは悪くなかったし、男と若い娘は最初は仲が良くなかったのに徐々に仲良くなっていく過程はちょっとほっこり、最後のエイリアンとの対決でのあるシーンも最初に出てきた話とお国柄が出ていて良かった、ラストのオチもある程度予想はできてたけど良かったんじゃないかな。