【感想・評価】映画『プラダを着た悪魔』興味がなかったファッション誌で働きながら成長していく女性のサクセスストーリー【★4.5】

【感想・評価】映画『プラダを着た悪魔』興味がなかったファッション誌で働きながら成長していく女性のサクセスストーリー【★4.5】

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『プラダを着た悪魔』の作品情報

監督・脚本監督:デヴィッド・フランケル
脚本:アライン・ブロッシュ・マッケンナ
ジャンルドラマ、コメディ
製作年2006年
製作国アメリカ
上映時間1時間50分
補足情報原題:The Devil Wears Prada

『プラダを着た悪魔』のあらすじ

ジャーナリスト志望のアンドレア(アン・ハサウェイ)は、ひょんなことから一流ファッション誌『ランウェイ』のカリスマ編集長・ミランダ(メリル・ストリープ)の第2アシスタントとして採用される。
第1アシスタント・エミリー(エミリー・チャールトン)の「彼女の下で1年間働けばどんな雑誌社でも使ってもらえる」という言葉を信じ必死に仕事に取り組むが、仕事量の多さやミランダの冷たさにとうとう挫けてしまう。
ミランダの右腕的存在のナイジェル(スタンリー・トゥッチ)に相談しに行くが、「君は努力していない」と一蹴されてしまう。
さらに、仕事への熱い想いを聞かされたアンドレアは、ナイジェルに頼み込みファッションを変えることから始めると、そこから仕事への意識も変わり始めーーー。

『プラダを着た悪魔』のキャスト

  • メリル・ストリープ(ミランダ・プリーストリー)
  • アン・ハサウェイ(アンドレア・サックス)
  • エミリー・ブラント(エミリー・チャールトン)
  • スタンリー・トゥッチ(ナイジェル)
  • エイドリアン・グレニアー(ネイト)
  • トレイシー・トムズ(リリー)
  • サイモン・ベイカー(クリスチャン・トンプソン)
  • リッチ・ソマー(ダグ)
  • ダニエル・サンジャタ(ジェームズ・ホルト)
  • レベッカ・メイダー(ジョスリン)
  • デヴィッド・マーシャル・グラント(リチャード・サックス)
  • ジェームズ・ノートン
  • ステファニー・ショスタク(ジャクリーヌ・フォレ)
  • ジゼル・ブンチェン
  • ハイジ・クラム
  • ティボー・フェルドマン(アーヴ・ラヴィッツ)

『プラダを着た悪魔』の感想・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4.5)

興味がなかったファッション誌で働きながら成長していく女性のサクセスストーリー


ジャーナリスト志望の女性が、なぜか興味のないファッション誌のアシスタントとして働くことになり、敏腕で冷酷な編集長の下で挫折を繰り返しながら成長していくサクセスストーリーの話。
主人公のアンドレア役を演じたアン・ハサウェイがブレイクするきっかけとなった映画でもあります。

冒頭約3分の間に出てくる女性たちの生活スタイルや身に着ける物で、それぞれがどのライフステージにいるのかと、彼女たちに比べて主人公がどれだけズボラなのかをを映像で魅せてくれる最高の演出。

主人公の以外の女性だと、高層マンションの窓際でブラジャーを付ける(誰にも見られない高さ)、エレガントだったり派手な下着を付ける(見られない部分の美意識)、高そうなストッキング(シルク?)を履く(地下鉄には乗らない)、広々としたウォークインクローゼットで姿見を見ながら服を選ぶ(服の数や部屋の大きさ)、引き出しを開けると様々な種類の化粧が並んである(その日の好みや仕事で使い分ける)、イヤリングを付ける、細くて高いヒールを履く(会社までタクシーを使うので長時間歩かない)、家の前の長めの階段(家賃高めの部屋)、食事はナッツやオートミールやヨーグルトのみ(体型維持)。

一方の主人公はと言うと、風呂上がりの雲ったガラスの前で歯を磨く(ドレッサーがない)、下着はデザインではなく履けるかどうかで選ぶ(人から見えない場所は気にしない機能性重視)、口紅ではなくリップを塗る(ただの乾燥対策)、服は適当に選ぶ(その日の気分は関係ない)、低くて太めのヒール(がっつり歩く用)、ガラ付きのモフモフ手袋(防寒重視)、お店でがっつりしたパンを歩きながら食べる(体型維持も人目も気にしない)。

ざっくりと挙げるだけでも、これだけの情報量を3分にも満たない短さに詰め込んできて、この映画がどういう映画なのかと言うことを一気に教えてくれる。

映画の内容は、まぁストーリーは多少強引な部分もあったけど、それ以上にアン・ハサウェイの可愛らしさだったり、プライベートの友達付き合いや恋愛と仕事の狭間で悩み葛藤しながら、自分の意思で決めて、自分の生きたいと思う人生を歩もうとするカッコよさが見ていて気持ちいい。

敏腕で冷酷な編集長役のミランダ役を演じたメリル・ストリープも好演で、後半で見せるプライベートのミランダの人間らしい一面によって、業界の最前線で戦う人の強さみたいなものが伝わって来て良かった。

ミランダの右腕的存在の男・ナイジェルは、厳しくも優しくアンドレアを良い方向に導いてくれて、ストーリーにもメリハリが付いていたし、強気な女性が多い中での清涼剤のような役割をしていて魅力的。

ミランダの第一アシスタントのエミリーもミランダに負けじと強気な部分があるけど、終盤でちょっとウルッと来てしまうシーンがあって、すごく良い役者だった。

ファッションに興味がない自分でもワクワクするくらいたくさんの衣装やデザインが見られて、映画全体がファッションショーという感じでずっと華やかで面白く、人生の選択で迷った時でもちゃんと自分の意志で決断することの大切さなど、人生のどんな場面でも大事になってくることも教えてくれる、良い映画でした。

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