子供が一時停止の車に「ありがとうございます」と言いながらお辞儀する問題について

子供が一時停止の車に「ありがとうございます」と言いながらお辞儀する問題について

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本日2022年4月12日頃、Twitter発でこのような話題が盛り上がっていた

リンク先:テレ朝news「ありがとうございます」一時停止の車にお辞儀 新1年生が横断歩道で実践

千葉県・四街道市で行われた、小学校の新1年生「信号のない横断歩道で一時停止した車にお礼をする」という取り組み。

この取り組みの目的は「ドライバーと歩行者が双方に思いやることで、一時停止への意識の変化を期待したもの」

千葉県警・四街道署は「コミュニケーションで悲惨な事故を防ぐことができれば」としている。

この取り組みについてTwitterが盛り上がっているみたいなので、この取り組みの何が問題だったのだろうかを考えてみたいと思う。

個人的には取り組みには賛成なのだが・・・

この取り組み自体には賛成する。

この取り組みの良いところは

  • 子供が横断歩道を渡る前にドライバーに「ありがとうございます」とお辞儀をすることで、一度立ち止まり、車のことを意識することを覚える(周りを見ずにいきなり横断歩道を渡るということがなくなる)
  • お辞儀をされた側のドライバーは「横断歩道は子供が渡るかもしれないし、いつも以上に一時停止には気を付けよう」と意識の変化が促される

こんな感じで、歩行者・ドライバーの双方にとって横断歩道での歩行・運転の意識の変化に繋がるため、取り組み自体には賛成。

だけど、気になる点が3つほどあって

  • 直角に近い深々としたお礼のお辞儀はいらない
  • 渡り終わってからのお辞儀もいらない
  • 重たいランドセル背負って深いお辞儀するの危なくない?

これについて解説していきたいと思う。

直角に近い深々としたお礼のお辞儀はいらない理由

直角に近い深々としたお礼のお辞儀はいらない理由は

「子供は視野が狭いので、車や道路状況から目を離すのは危険」だから

トヨタ自動車株式会社さんのTweetによると、子供の視野はこれくらいらしい。

左右(水平)の場合は大人に比べると60%くらいの視野しかない。

片方の車がちゃんと止まっていたとしても、反対側から曲がってくる車がちゃんと止まるとは限らないので、子供にはできるだけ道路状況は視界に入れておいてほしい(もちろん大人もだけど)。

なので、直角に近い深々としたお礼のお辞儀はいらない。

車を見ながらの軽い会釈程度で十分。

渡り終わってからのお辞儀もいらない理由

渡り終わってからのお辞儀もいらない理由は

上の方でも書いたが、「子供は視野が狭いので、車や道路状況から目を離すのは危険」だから。

子供は視野角が狭い上に突然動き出すということもありえるので、渡り終わってからお辞儀をしてしまうと周りを確認せずにいきなり走り出してしまうということも考えられる。

「お辞儀している間に自転車が来るなど道路状況が変わってしまい、それに気づかず振り返って突然走りだして自転車とドーン」

ということも考えられる。

自転車側が気を付けるのはもちろんなのだが、歩行者側も気を付ける必要があるため、周りから目線を外すような動きは危ない。

なので、渡り終わってからのお辞儀もいらない。

最初に軽い会釈をするだけで十分。

重たいランドセル背負って深いお辞儀するの危なくない?

体の出来上がっていない低学年の小学生が、ランドセルが重すぎて体調の不良を訴える「ランドセル症候群」という言葉もあるくらい「小学生のランドセル重たい問題」は問題になってきている。

ランドセルを背負った状態のお辞儀でどれくらい体に影響が出るかはわからないけど、直角に近いくらいのお辞儀だと、それが積み重なって体に大きな影響が出ないのだろうか?という疑問がある。

気になるからいつか調べてみる。

いらないばかり言ってるけど、じゃあどうしたらいいの?

疑問を持つ人
疑問を持つ人

いらないばかり言ってるけど、、じゃあどうしたらいいの?」

いらない理由ばかり述べるのはズルいので、「子供側はどうすればいいの?」という話がこちら

  • 渡る前は一度止まって周りを見る(車が来ていないか、ちゃんと止まっているか確認するため)
  • お辞儀はせずにドライバーの方を見ながら軽い会釈(車や道路状況から目を離さないため)
  • 渡った後は振り返ってお辞儀をしない(突然振り返って走り出すのを防ぐため)

このくらいで良いと思う。

小さい頃から「ささいなことでもお礼をする・頭を下げる」と覚えてもらうのは将来的には大事になるかもしれないけど、深いお辞儀や、振り返って再度お辞儀をするはやりすぎかなと思う。目くじら立てるほどでもないけど。

この取り組みに不満を言っている人の言い分

この取り組みに不満を言っている人の言い分を見てみた。

たくさんあったけど、気になったのをざっくりと紹介。

  • 警察が礼や頭を下げることを強要することへの恐ろしさ系
  • 横断歩道は歩行者優先なんだから、感謝されるもんじゃない系
  • 感謝は自発的にするもの、感謝の強要!

これらについて深堀していきたいと思う。

警察が礼や頭を下げることを強要することへの恐ろしさ系

「警察が礼や頭を下げることを強要してる!ムキー!」みたいなタイプ

こんなのただの言いがかり。

小学生に警察が交通安全指導するなんてよくあることなのに、警察が指導したからと言って噛み付くのは理解できない。

大人が指導しても同じようなことで噛み付くんだろうし、高学年の小学生が低学年の子に指導したとしても「大人に指導された高学年の子が低学年の子を指導してる!ムキー!」ってなるだろうから、こんなのに反応してたらキリがない。

世の中には、警察とか公務員からの指導などを“国家権力による圧力”みたいに捉えている人は一定数いるだろうから、こんな言いがかりは無視した方がいい。

横断歩道は歩行者優先なんだから、感謝されるもんじゃない系

たとえ歩行者優先だとしても止まってくれたことに対しての感謝はした方がいい(お辞儀はやりすぎな気もするけど)。

もちろん、大人が指導するからには大人もちゃんと軽い会釈程度はする必要がある。

そして、ドライバー側が「歩行者優先なんだから気にしなくていいんだよ~でも、わざわざありがとね~」くらいの気持ちでいれば、お互いにとって気持ちがいいやり取りになるだろう。

感謝は自発的にするもの、感謝の強要!

「感謝は自発的にするもの」って言い分は正しいしわかるんだけど、「何が正しい」とか「何に対して感謝をすればいいのか」とかがまったくわからない子に対して、ある程度の目安を大人が教えることは大事。

これに対しても「大人が子供を都合よくコントロールするための指導」みたいに感じる人がいるのかもしれないけど。

まとめ:目くじら立てるほどでもないけど、ちょっと気になるよねという話

今回は、「子供が一時停止の車に「ありがとうございます」と言いながらお辞儀する問題」についてご紹介しました。

いろんな言い分があると思うけど、自分の言い分のまとめとしてはこんな感じです。

  • 歩行者優先だとしても感謝はした方がいい
  • 今回のように警察が子供に指導するのは感謝の強要でもなんでもない
  • ただ、深いお辞儀や渡り終わってからのお辞儀までは必要がない
  • 子供に指導するからには見本として大人も軽い会釈程度は必要
  • もちろん、運転するドライバー側は一時停止の徹底

取り組み自体には賛成するが、やり方には少し疑問が残る感じですね。

ただのペンギン
ただのペンギン

今日はこの辺で、またねっ!

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