映画『スパイダーマン:ホームカミング』ネタバレ感想・あらすじ・キャスト紹介!

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『スパイダーマン:ホームカミング』の作品情報

監督・脚本監督:ジョン・ワッツ
脚本:クリストファー・フォード/ジョン・フランシス・デイリー
ジャンルアクション
製作年2017年
製作国アメリカ
上映時間2時間13分
補足情報原題:SPIDER-MAN: Homecoming

『スパイダーマン:ホームカミング』のあらすじ

アメリカ・クイーンズに住む高校生ピーター・パーカーは、アイアンマンとキャプテン・アメリカを中心としたアベンジャーズ内での対立にスパイダーマンとして参戦して以降、興奮冷めやらぬまま日常へと戻っていく。
トニーからの連絡を今か今かと待ち望んでいたピーターだったが、それ以降アベンジャーズとして呼ばれることなく、街でひったくり犯を捕まえたり、迷子の人に道案内をしたりと満たされぬ日々を過ごしていた。
そんなある日、偶然見つけた銀行強盗犯との戦闘になり、彼らが地球の物とは思えない未知の武器を使用していることに気付く。
そのことをスターク・インダストリーズの警備責任者ハッピーに連絡するが相手にしてもらえず、ヒーローとしての自分を憧れのトニーに認めてもらうため、単独で調査に乗り出すが・・・。

『スパイダーマン:ホームカミング』のキャスト

  • トム・ホランド(ピーター・パーカー/スパイダーマン)
  • マイケル・キートン(エイドリアン・トゥームス/バルチャー)
  • ロバート・ダウニー・Jr(トニー・スターク/アイアンマン)
  • マリサ・トメイ(メイ・パーカー)
  • ジョン・ファブロー(ハロルド・“ハッピー”・ホーガン)
  • グウィネス・パルトロー(ヴァージニア・“ペッパー”・ポッツ)
  • ゼンデイヤ(ミシェル・ジョーンズ)
  • ドナルド・グローヴァー(アーロン・デイヴィス)
  • ジェイコブ・バタロン(ネッド・リーズ)
  • ローラ・ハリアー(リズ・トゥームス)
  • トニー・レボロリ(ユージーン・“フラッシュ”・トンプソン)
  • タイン・デイリー(アン・マリー・ホーグ)
  • ケネス・チョイ(モリタ)
  • アンガーリー・ライス(ベティ・ブラント)
  • マイケル・マンドゥ(マック・ガーガン)
  • ローガン・マーシャル=グリーン(ジャクソン・ブライス)
  • ジェニファー・コネリー(カレン)
  • クリス・エヴァンス(スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ)
  • ケリー・コンドン(F.R.I.D.A.Y.)
  • ホルヘ・レンデボルグ・Jr(ジェイソン)

『スパイダーマン:ホームカミング』の感想・ネタバレ

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3.5)

MCUシリーズとしては初めての『スパイダーマン』単独作品


MCUシリーズとしては初めての『スパイダーマン』単独作品で、前作の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でのアベンジャーズたちとの戦いに参加した後のピーター・パーカーの物語を描く。

スパイダーマンの映画化権利を持つソニーとのいざこざがあってからのMCUシリーズでの登場ということで、そういう意味でも「ホームカミング(マーベルに帰って来た!)」というタイトルになってるのかな。

昔から映画で見ていた馴染みのある姿のヒーローがまた映画で見られるという喜びもあり、他のヒーローたちと絡むという興奮もあり、名前の通りクモのように糸を出しながらダイナミックに縦横無尽に駆け回る姿も迫力があり、学園感が強いので他の作品とはまた違った一面もあり、ヴィランもカッコよくてスリリングな展開もあり、無邪気な感じのピーターも良かったです。

ただ不満な点はいくつかあって、まずスパイダーマン誕生の流れをほぼカットしたことは良くなかったと思います。

これは前2作品でこの流れをやってしまっているので、「もうスパイダーマンの誕生秘話についてはおなじみだよね?いまさら似たような内容を描く必要はないよね?」ということかもしれないし、カットすることで浮いた時間をアイアンマンとの絡む時間に使いたかったのかもしれない。

理由はどうであれ、ここをカットしてしまったことで、ただの一般人からいきなり超人的な力を手に入れてしまったピーターの戸惑いや全能感などの心情の変化がまったく伝わってこず、人物像の描写が薄っぺらくなったように感じます。

あち、ピーターは冴えないいじめられっ子が超人になるという圧倒的わかりやすい対比がよく、自分の弱さを知っているからこその行動もあったはずだけど、今作では一人の男を中心にいじられたりするものの総じて暗い感じはない。

ただ、普通の高校生がなんかよくわからない間に超人的な力を手に入れましたってだけの流れなので、一人の人間としても一人のヒーローとしてもあまりピーターに感情移入が出来ませんでした。

いままでスパイダーマンの誕生秘話は描いているけどそれは別の映画で別の世界線の話なので、MCUシリーズとしてのスパイダーマンの起源を丁寧に描写するか、誕生について明確な描写をしないのであれば、その後に街のヒーローとしての活躍をちゃんと描いてくれたらなと思いました。

冴えないいじめられっ子の高校生→ある日超人的な力を手に入れる→街の人のために力を使う→アベンジャーズとして参加してもっとヒーローとしての自分を認めてもらいたいと思うようになる→独断の行動で周りに迷惑を掛ける→それを何とか自分の力で挽回する→やっぱり自分は世界を救うヒーローではなく誰かの「親愛なる隣人」でいたいと感じる。の流れが綺麗だよなと感じます。

色々とカットしていきなりヒーローとしてアベンジャーズに参戦してからの今作なので、承認欲求をこじらせたただの子供が民家やらなんやら破壊しただけの映画っぽく感じました。

それと、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で世界を救ったけど誰かの大切な人を死なせてしまったことへの罪悪感を抱えていたトニーが、一歩間違えれば大勢が死んでいたフェリーでの件でピーターを責めた後、ラストで「あれは愛のムチだったんだ」的なちょっとおちゃらけトークをするのはなんかトニーのキャラ的にしっくりこなかったです。

いや、いままでのトニーなら陽気な感じで軽口を叩くのもわかるんだけど、あの一件と『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でのキャプテン・アメリカを中心としたアベンジャーズたちとの対立があった後で、大人と立場で子供であるピーターに対し「ダメなものはダメ」ってちゃんと叱らないことに違和感がありました。

もっと細かいことを言えば、宇宙の武器を悪用している人の存在を知りながら、それに匹敵する技術がたくさん詰まった輸送機の護衛をなしにしかも無人機にしたトニーの行動もちょっと疑問です。

あれがただの引っ越しならわかりますが、「アベンジャーズ・タワー」への輸送です。

自ら護衛につかないにしても、飛行能力があるウォーマシンやファルコン、せめて無人のアイアンマンアーマーを護衛にしても良かったのかなと思います。

まぁ、そうしてしまうと物語の展開が作りづらかったりピーターの活躍は薄れてしまいそうではありますが、無理矢理展開を作るために頭がいいキャラのIQが急に下がるみたいな展開はB級ゾンビ映画っぽくてちょっと残念でした。

万全を期した上でヴィランであるバルチャーにやられ、それにスパイダーマンが駆け付ければ、ヒーローとヴィラン、どっちの評価も高くなったのになと思います。

不満点の方が多くなってしまいましたが、映画の内容としては悪くはないです。手放しで面白かったと喜べるかと言うと、うーんって感じです。

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