映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』ネタバレ感想・あらすじ・キャスト紹介!【29作品目】

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『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の作品情報

監督デスティン・ダニエル・クレットン
脚本デヴィッド・キャラハム
ジャンルアクション、ファンタジー
製作年2021年
製作国アメリカ
上映時間時間分
原題Shang-Chi And the Legend of the 10 Rings

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のあらすじ

犯罪組織「テン・リングス」のリーダー・ウェンウィーは、“テン・リングス”という腕輪で超人的なパワーと不死の力を得て、1000年近くも歴史の裏で暗躍してきた。
その息子として生まれ、いまはアメリカ・カリフォルニアでホテルマンとして働く青年・ショーンは、親友のケイティとバスに乗っていたところ、自分が身に付けているネックレスを狙った何者かに襲撃される。
なんとか撃退には成功したものの、彼らの正体が父親が仕向けた刺客であると確信し、妹のシャーリンの命が危ないと思いケイティと会いに行くことにーーー。

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のキャスト

  • シム・リウ(シャン・チー)
  • オークワフィナ(ケイティ)
  • メン・ガー・チャン(シャーリン)
  • ファラ・チェン(イン・リー)
  • フロリアン・ムンテアヌ(レーザー・フィスト)
  • ベネディクト・ウォン(ウォン)
  • ミシェル・ヨー(イン・ナン)
  • トニー・レオン(ウェンウー)

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の感想・ネタバレ

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

アジア系初のヒーローの誕生


歴史の裏で暗躍してきた犯罪組織「テン・リングス」のリーダー・ウェンウィーと、その息子でホテルマンとして平凡に暮らす青年・ショーンの対立を描いたMCU29作品目の映画です。

「テン・リングス」が初めて登場したのはhMCU1作品目の映画『アイアンマン(2008年)』で、トニーを誘拐して新型兵器を作るように迫った組織。

『アイアンマン2(2010年)』では登場ヴィランのウィップラッシュ(イワン・ヴァンコ)にパスポートを与えたり、『アイアンマン3(2013年)』では本格的に登場したかと思いきや、首領のマンダリンがトレバー・スラッテリーというただの雇われ俳優で実はテン・リングスは全く関与していなかったり、かと思えば短編映画『マーベル・ワンショット:王は俺だ』でトレバーの脱獄を手引きしたりと、いままでにちょくちょく映画内に登場していた組織ですが、実態は掴めませんでした。

今作では「テン・リングス」という組織もリーダーも出てきて隠されていた全貌が明らかになり、また組織のリーダーの息子が新たにヒーローとして誕生したりと、MCUシリーズとして大きな展開があった作品だと思います。

また、『インクレディブル・ハルク』でヴィランとして登場してハルクと戦ったアボミネーション(エミル・ヴロンスキー)のその後の所在が不明でしたが、なんと裏闘技場で登場し、なぜかドクター・ストレンジで出てきたウォンと戦っています。

しかも、戦った後はウォンと一緒にどこかへ消えたので、味方側であるウォンと一緒にいるということは今後また登場する可能性もあり、敵だった相手が味方になる熱い展開も期待できそうです。

今作で誕生したヒーローであるシャン・チー(ショーン)はMCU映画としては初のアジア人ヒーロー(おそらく設定は中国系アメリカ人)です。

過去の映画では『アントマン』に初登場したFBIのジミー・ウーがアジア系でしたが、物語に大きく関与したアジア系は彼以外おそらくいないですし、ヒーローとしては初なので世界観が広がって良かったなと思います。



戦い方もキャプテン・アメリカのような軍隊の格闘術でもなく、ブラック・ウィドウのようにスタイリッシュなスパイ系武術でもなく、アジア系、特に中国人のイメージが強いカンフーや少林寺のようないわゆる“中国武術”を使うので、絵的にもとても新鮮です。

敵であるシャン・チーの父親が使っていて組織の名前の由来でもある「テン・リングス(10個の輪っか)」を使った戦いも迫力があって、輪っか同士を謎のエネルギーで繋いでエネルギーをまとったムチのように使ったり、輪っかごと飛ばして衝撃波を起こしたり、輪っかを腕につけたまま力を籠めると強力な打撃を繰り出せたり、衝撃波を使って飛んだりと、使い方が自由自在でアクションシーンは観ていて面白いです。

原作では「所有者に永遠の命を与える」という能力はなく、腕輪ではなく指輪で、輪っか1つごとに別の能力が備わっている設定です。

今作では輪っか1つごとに能力があるのか、10個の指輪を繋ぐことで様々な能力が使えるのかは疑問ですが、覚醒してそれぞれのリングに能力が宿った設定もできると思うので、能力については今後どうなるか楽しみです。

そう言えば、10個の指輪にそれぞれの能力があるキャラと言えばマンガ『HUNTER×HUNTER』のクラピカが思い浮かびますね。

話を変えて、物語の最後に出てくるシャン・チーの母親であるイン・リーの故郷のターロー村では、九尾や麒麟などの中国の伝説上の生き物がたくさん出てくるので、世界観がアジアンファンタジーといった感じで思わず見とれてしまうほど美しく、ここら辺は本当にアジア・中国ならではの世界観だなと感じます。

ラストでの東洋のドラゴンVS西洋のドラゴンの戦いは、まるでファイナルファンタジーのボス戦を見ているような迫力があります。

全体的にアジア色・ファンタジー色が強い作品で、悪く言えばマーベルっぽくないですが、マーベル作品に新しい風を吹かせる意味でとても魅力的な作品だなと思いました。

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