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『ホークアイ』の作品情報
監督 | リス・トーマス バート&バーティ |
脚本 | – |
ジャンル | アクション、アドベンチャー・冒険クライム |
製作年 | 2021年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 4時間57分 (全6話) |
原題 | Hawkeye |
『ホークアイ』のあらすじ
ケイト・ビショップは、幼い頃にアベンジャーズとしてチタウリ軍と戦うホークアイを見てから、彼に強烈な憧れを抱くようになっていた。
サノスとの最終決戦後、家族とアベンジャーズのミュージカルを見ていたクリント・バートン(ホークアイ)は、まだナターシャの死を受け入れられずにいた。
ある日、上流階級のパーティーで爆発が起こり、ローニンのスーツを着た謎の人物が現場から逃走したニュースを見たクリントは、かつてローニンとして活動していた自分の姿を思い出す。
『ホークアイ』のキャスト
- ジェレミー・レナー(ホークアイ=クリント・バートン)
- ヘイリー・スタインフェルド(ケイト・ビショップ)
- フローレンス・ピュー(ヤレナ・ベラーヴァ)
- ベラ・ファーミガ
- フラ・フィー
- トニー・ダルトン
- ザーン・マクラーノン
- ブライアン・ダーシー・ジェームズ
- アラクア・コックス(マヤ・ロペス)
『ホークアイ』の感想・ネタバレ

レビュータイトル
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の1年後を舞台に、ホークアイことクリント・バートンの過去の清算と新たなホークアイの誕生を描いたドラマ映画です。
言葉で多くを語らず、わかりやすく目立つ活躍も少なく、色味的にも地味なホークアイですが、映画『アベンジャーズ(2012年)』で、超能力もなく空も飛べない人間がチタウリ軍と戦う姿を見て、彼に強烈な憧れを抱くようになった女性・ケイト・ビショップが登場します。
第1話「憧れのヒーローに会うもんじゃない」
ケイトは母親に連れてかれたパーティー会場で、闇社会で生きる者を次々と殺し回ったローニン(ホークアイ)の刀や服装が売られている闇競売を目撃してしまいます。
そこを何者かが襲撃しゴタゴタしますが、自分がその場にいたことを知られないよう、とりあえずそこにあった服で身を包みなんとか脱出することに成功します。
しかし、それが実はローニンの服で、長年息を潜めていたローニンが再び現れた!とニュースで話題になり、それを見ていたホークアイは、怒りや悲しみに支配されていたかつてのローニンの姿を思い出します。
一方、闇競売にも参加し、自分の母親のことを脅していたアーマンド3世(母親の再婚相手のジャックの叔父)が気になり家に行ってみると、剣か何かで殺害されたアーマンド3世の死体を見つけてしまいます。
その帰り道、闇競売の会場にもいた赤ジャージ姿の男に襲われますが、ホークアイが現れます。
第2話「かくれんぼ」
ケイトは、ホークアイにローニンのスーツを闇競売会場で手に入れたことと、死体を見つけたことを話しますが、ホークアイはとりあえずローニンのスーツを返してもらって家族の元に帰りたがります。
そんな中、また赤ジャージ姿(ホークアイ命名:ジャージ・マフィア)たちがケイトの部屋を襲撃してきて部屋が燃えますが、スーツを残してなんとか逃げることに成功。
消火活動に参加する消防団に紛れて部屋に入るがそこにスーツはなく、その場に来ていた車にNYCラーパーズと書かれており、それをネットで検索してみるとその中の一人がローニンのスーツを着ている姿を見つける。
スーツを盗んだ者に会いに行くと、NYCラーパーズは現実世界で何者かになりきりRPGを楽しむサークルということを知り、盗んだ者と話すには自分もその世界の住人となる必要があると言われます。
アベンジャーズの一人であの真面目なホークアイがダルそうにチャンバラごっこをする姿はなんともシュールで面白いです。
とりあえずスーツを取り戻すことに成功しましたが、一方でケイトはアーマンド3世を殺した人が母親の再婚相手のジャックなのではないかと疑います。
刀剣愛好家でフェンシングもやっている彼の実力を確かめようとフェンシングでの戦いを提案しますが、ケイトが圧倒します。
実力を隠しているのではないかと疑ったケイトは、ジャックが面を外した瞬間を狙って顔に剣で突こうとしますが、弾かれてしまいます。
剣の実力を隠していたこと、アーマンド3世が銃ではなくなぜか剣で殺されたこと、さらにあの家にあったアーマンド3世のロゴが入ったキャンディを持っていたことで、ますますジャックへの疑いが強くなります。
一方ホークアイは、ローニンに恨みを持つジャージ・マフィアがローニン=ケイトだと勘違いしているので、彼女が殺されないように、また自分がローニンとバレると自分や自分の家族が危ないため、とりあえず話し合いを付けるためにわざとジャージ・マフィアに誘拐されてアジトへと潜入します。
誰がアーマンド3世を殺したのか?という話と、ホークアイのローニンとしての過去の話が進んでいき面白いです。
第3話「エコー」
ジャージ・マフィアのアジトに行くと、彼らを仕切るエコーという聴覚障害の女性が、幼い頃にローニンによって父親を殺されていたことが判明します。
なんとか穏便にことを済ませたいホークアイでしたが、母親の警備会社の追跡機能を使ってケイトがやってきて、あっさり捕まってしまいます。
なんとか拘束を解いた後の室内の弓を絡めたアクションシーンは見ごたえがありますし、外でカーチェイスをしながらのアクションでは今まで見たことがなかったたくさんの特殊な弓矢がたくさん出てくるので、ホークアイらしい戦い方がたっぷり見られて面白いです。
今まではハルクやアイアンマンのようなパワーや殲滅力のあるアベンジャーズがいましたし、戦う敵や場所的にも比較的殺傷力のある矢を使うことが多かったですが、戦いの場が市街地ということで周りを巻き込まないようにしながら敵を無効化する搦め手的な矢が多く、ホークアイの新たな一面が見れて嬉しいです。
第4話「私たち相棒でしょ?」
この回ではホークアイ(クリント・バートン)がちょっとダサいセーターを着てクリスマスを過ごすという、思わずニンマリするようなシーンがあって好きです。
今までの話もそうですが、アクションありシュールなシーンありサスペンスあり日常ののんびりとした時間ありと、色々な瞬間が楽しめるのも魅力的だなと感じます。
後半では映画『ブラック・ウィドウ』で初登場したナターシャ(ブラック・ウィドウ)の妹役であるエレーナも登場します。
フェーズ4に入ってからは、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界を描いた作品はいくつかありましたが、
フェーズ4の中で物語が繋がることはなかったため、フェーズ3までの物語が繋がっていく感動がよみがえります。
第5話「ローニン」
映画『ブラック・ウィドウ』の後、世界中に散らばる洗脳されたままのウィドウを開放するためにエレーナと他のウィドウが活動していることがわかり、その最中にサノスの指パッチンで消され、5年後に戻ってきたことが明かされます。
映画『ブラック・ウィドウ』のエンドクレジット後にナターシャのお墓参りをするエレーナの姿が描かれていましたが、消されていたので姉の死を知らず、消されて戻ってきた後にいきなり姉が死んでいる状態だったということです。
エレーナはナターシャがどうやって死んだのかは知りませんでしたが、相棒のホークアイが姉のナターシャを守れなかったことで彼に恨みを抱いています。
ただ、だから殺しに来たわけではなく、あくまで誰かから暗殺の依頼があり、その相手がホークアイで暗殺の依頼もこなせて恨みを晴らせる一石二鳥みたいな感じです。
本物の暗殺者が襲撃したことでエレーナに危険が及ばないよう、ホークアイはケイトに今後は関わらないように言います。
憧れのホークアイと一緒に活動が出来て夢のような時間を過ごしてきたケイトにとってはとても辛いものですが、諦めきれず必死に連絡を取ろうとします。
一方、ホークアイは自分のローニンとしての過去と決別するため、ジャージ・マフィアたちにローニンの姿で会いに行こうとします。
その会いに行く前に、自分の居場所を突き止めたケイトがやってきて、襲撃してきた覆面の女がナターシャの妹だということを告げます。
ホークアイは、悲しみにフタをするようにナターシャの死を記憶の片隅に置いたいたようにも見えるので、ここで彼女の死の責任を改めて感じることになります。
ちなみに、ホークアイはナターシャにエレーナという妹(役)がいることは知っていましたが、戦いのときはエレーナの覆面を剥がすのに成功したものビリビリでダウンして顔は見ていなかったですし、スパイという性質上、エレーナの顔を見たことがない可能性もあります。
そして、ケイトの母親がジャージ・マフィアのボスであるキング・ピンと繋がっている証拠動画がエレーナから送られてきます。
第6話「クリスマスがやってきた?」
動画の詳細を見てみるとケイトの母親がアーマンド3世の殺害に関与(もしくは直接手を下した?)していたことがわかり、ケイトはショックを受けます。
なんとか一人で対処しようとホークアイを家族の元に返そうとしますが、ホークアイは「君は俺の相棒だ」と言い切ります。
そこから様々な特殊矢を作り始めますが、裏側の努力を見ているようで楽しいです。
それからエレノアが主催するチャリティーパーティーには、ホークアイとケイトはもちろん、ケイトの母親であるエレノア、その再婚相手のジャック、キング・ピンやマヤなどのジャージ・マフィアたち、LRPGサークル活動のラーパーズなど、今まで出てきた登場人物たちが集結し、最終決戦となります。
クリスマスならではのバカでかいクリスマスツリーとスケートリングを舞台にした、ホークアイとケイトの共闘はまさにドラマのラストにふさわしい迫力のあるバトルで、他にもホークアイとエレーナ、マヤと側近のカジ、キング・ピンとケイトとの因縁対決もあり、かなり面白いです。
ラストではホークアイがケイトを2代目ホークアイと認めるような描写があったりと、ホークアイの人物描写と過去への向き合いをしっかりと描きながら、新たなヒーローの誕生も描いた良いドラマでした。