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『さよならくちびる』の作品情報
監督・脚本 | 監督:塩田明彦 脚本:塩田明彦 |
ジャンル | ドラマ、ロマンス、音楽 |
製作年 | 2019年 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 1時間56分 |
補足情報 | – |
『さよならくちびる』のあらすじ
インディーズで人気の女性ギターデュオ「ハルレオ」のハル(門脇麦)とレオ(小松菜奈)は、それぞれの道を歩むため、全国7都市を巡るツアーが終わると解散することが決まっていた。
バンドのサポートをするローディー兼マネージャーのシマ(成田凌)とツアーを巡る中、3人がそれぞれ隠していた秘密や感情が少しずつ明らかになっていく。
そうやって、お互いのすれ違う思いをぶつけ合って生まれた曲「さよならくちびる」は、3人の世界をつき動かしていくーーー。
『さよならくちびる』のキャスト
- 小松菜奈
- 門脇麦
- 成田凌
- 篠山輝信
- 松本まりか
- 新谷ゆづみ
- 日髙麻鈴
- 青柳尊哉
- 松浦祐也
- 篠原ゆき子(篠原友希子)
- マキタスポーツ
『さよならくちびる』の感想・レビュー
3人のすれ違う思いがぶつかり合う音楽ロードムービー
主題歌の提供がシンガーソングライターの秦基博さんで、挿入歌の提供が同じくシンガーソングライターのあいみょんさんなので曲はすごくいいし、小松菜奈さんと門脇麦さんが演じるギターデュオ「ハルレオ」の歌声も良かったので、音楽映画としてはシンプルに楽しめる。
ローディー・シマ役の成田凌を含んだ3人の独特な雰囲気や会話などのやり取りは見ていて心地いい。
ただ、ストーリーに関しては特に中身がなくて浅い感じで何も感じられなかった。
全体的に、縮小版『NANA』という感じの印象。
音楽をやっていたり、実際にコンビ・グループ結成→解散の流れを経験した人には何か感じられるものがあるのかな?
浅く感じたのは、ハルとレオの過去があまり描かれていなかったので人物像・人生観のようなものがあまり伝わってこなかったのと、解散の理由がよくわからなかったことかな。
解散の理由は、小松菜奈さん演じるレオが、作詞も作曲もやる門脇麦さん演じるハルの才能と恋愛的な意味での嫉妬なのか?
音楽が好きでやってたはずなのに、グループ内の恋愛のごたごたで解散するんだとしたら、なんかダサくないか?という感じ。
もし恋愛が理由での解散なら、逆にリアルなのかな?
そんな感じでよくわからないことがちょくちょくあって、全てをきちんと描いて欲しいというわけではないけど、描かれている情報量も少ないし画面から読み取れる情報量も少ないので、いまいち感情移入も何もすることができなかった。
タイトルにも使われている楽曲「さよならくちびる」の生まれた経緯とか、この曲を作る過程を映像内で表現して欲しかった。
唐突に生まれて、唐突に全員がこの曲に思いを馳せている感じが、自分には納得できなかった。
ただ、この映画を観終わってからは、なんだか無性にタバコが吸いたくなる。