【感想・ネタバレ】映画『桜ノ雨』人気ボーカロイド楽曲「桜ノ雨」を実写映画化した合唱部による青春映画【★2.5】

【感想・ネタバレ】映画『桜ノ雨』人気ボーカロイド楽曲「桜ノ雨」を実写映画化した合唱部による青春映画【★2.5】

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『桜ノ雨』の作品情報

監督・脚本監督:ウエダアツシ
脚本:小林弘利
ジャンルドラマ
製作年2016年
製作国日本
上映時間1時間37分
補足情報

『桜ノ雨』のあらすじ

小さな町にある音浜高校、そこの合唱部に所属する未来(山本舞香)は、内気で自分に自信はないが、歌うことが大好きな高校2年生。
ある日、合唱部の顧問・芽依子(田畑智子)の退職が決まり、先生最後の合唱コンクールで金賞を目指すことになる。
合唱曲には部長のハル(浅香航大)が作った楽曲「桜ノ雨」を歌いたいと部員たちの誰もが思っていた中、芽依子が選んだのは全く違う曲調の別の曲だった。
「桜ノ雨」が選ばれなかったことに加え、高度な楽曲とハードな練習を前に、部員たちの心は次第にバラバラになっていってしまうーーー。

『桜ノ雨』の登場人物・キャスト

  • 山本舞香
  • 浅香航大
  • 広田亮平
  • 久松郁実
  • 三浦透子
  • 中村大樹
  • 田畑智子
  • 奥貫薫

『桜ノ雨』の感想・ネタバレ・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (2.5)

人気ボーカロイド楽曲「桜ノ雨」を実写映画化した合唱部による青春映画


人気ボーカロイド楽曲で中高生の定番卒業ソングにもなった「桜ノ雨」。
その作品を基に制作された小説を実写映画化したもの。

率直に言うと、あまり面白くなかった。

まずは全体的に映画の色調がセピアっぽい地味な色合いで、高校生の青春映画にはまったく合っていなかったがすごく気になった。
昭和の昔懐かしい町並みが舞台の映画でレトロ感を出すとか、過去のシーンを表現するときに色味を落とすのはわかるけど、映画全体としてこの色調を採用した意図はなんだったんだろうか・・・。

主演の山本舞香さんの演技がヘタなのも気になったが、内気な女の子なのでまあギリギリ見られるかなって感じだったんだけど、そもそも主演の存在感が薄すぎて「この子がいる意味ってなに?」という感じだった。

演技がどうこうで存在感がないというよりは、とりあえず画面にはいっぱい写ってくるんだけど、物語に関わってるようであまり関わってない感じがすごくした。

屋上でみんなで歌うシーンとか、いきなりフラッシュモブみたいなものが始まって、「青春っていいな~」という感情よりかは共感性羞恥のような恥ずかしさが込み上げてきた。

ネタバレしちゃうと、本当に最後の最後で「桜ノ雨」を歌うことになるんだけど、なんか無理矢理エモい感出しましたって感じの急な展開過ぎて受け付けられなかった。


先生も感極まって泣きそうになりながら指揮してるけど、元はと言えば先生が、自分が退職する前に金賞を取らせてあげたいという自分のエゴで難易度の高い曲を選んだからこうなったんだよ?って感じで、つられて泣きそうになるというよりは気持ち悪さの方が上回った。

今回初めて「桜ノ雨」を聴いたけど、すごく良かった。
だからこそ、合唱部の生徒たちの気持ちがバラバラになるなんて変化球はせずに、もしくはその展開は早めに終わらせて王道の合唱部による青春映画として作っていれば、感動的な作品になったんだろうなと思うだけにとても残念だった。

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