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『お雛様のヘアカット』の作品情報
監督・脚本 | 監督:溝口稔 |
ジャンル | ドラマ |
製作年 | 2020年 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 30分 |
補足情報 | – |
『お雛様のヘアカット』のあらすじ
小学生の日向は、病弱で学校を休みがちの菜月にプリントを届けるのが日課だった。
それをきっかけに次第に仲良くなっていった2人だったが、ある日突然、日向に何も告げずに菜月は去ってしまう。
それから13年後、地元で美容師見習いをしている日向(田中理来)は、偶然勤め先の美容室で幼馴染の菜月(村山優香)と再会する。
久しぶりの再会に喜び、再び距離を縮め始める2人。
ただ、菜月は持病であまり時間が残されていないことを知った日向は、幼い頃に交わした“ある約束”を叶えるために動き出すーーー。
『お雛様のヘアカット』のキャスト
- 田中理来
- 村山優香
- 江口勢梧
『お雛様のヘアカット』の感想・レビュー
幼い頃の約束を叶えるために…
小さい頃に仲の良かった男女が、女の子の急な引っ越しで会えなくなって、大人になってから男が働いている美容室で再会したけど女の子は難病で命が長くないということを知って、小さい頃に約束した「美容師になったら最初に髪を切ってもらうのは私!」という夢を叶えるために男が頑張るみたいな話。
すごく王道な感じで、30分という短いながらにきれいにまとまっていたと思うけど、やっぱりこの短い時間では話が駆け足になっていたので、感情移入する前にあっという間に話が終わってしまっい感動も薄かったかなという感じ。
仲が良かった男の子に、まったく何も告げずに夜逃げみたいにいなくなるのは、あまり現実感がなかった。
「引っ越しするんだ~」みたいな流れがあっても良かったんじゃないかな。
あと、折り鶴のくだりは物足りなかった。
折り鶴のくだりというのは、まず2人が仲良くなったきっかけが、病気で学校を休みがちな女の子に男の子がプリントを持っていったのが始まりで、ある日、女の子の前髪をぱっつんカットしたら泣いちゃって、それ以降気まずくなってポストにプリントと病気が治りますようにという意味を込めて折り鶴を入れたのが始まり。
それで、ネタバレしちゃうとラストに女の子の母親から箱を渡されて、その箱の中にいままで届けていた折り鶴がたくさん出てくるって流れなんだけど、折り鶴をポストに入れるシーンが出てきたのがたった一回だけ。
あのシーンは感動ポイントっぽいんだけど、視聴者からしたら思い入れも何もなかったから、特に感情が揺さぶられることはなかった。
まあ、折り鶴のシーンを映したのは1回だけど、毎回のように折り鶴を渡してるんだろうなと言うのは想像できたけど、せめて2~3回同じようなシーンを挟んでくれたらちょっとは感動したと思う。
地味に気になったのが、大量の折り鶴を見つけた後にその下に合る何かを取り出す際、折り鶴を「クシャッ」って感じでまるで千円札の掴み取りみたいに手に取っていたのはなんか嫌だった。
離れ離れになった2人にとって、想いを繋ぐ存在が折り鶴だっただろうから、そこはそっと優しくどけるところじゃないんかい!と思った。
あと、女の子が残したその箱(思い出ボックスみたいなやつ)を、お母さんが男に渡すときに無言だったのも「???」って感じだし、その箱をわざわざ川に持っていく演出も謎だった。
正確にはある物を川に流す必要があるからだったんだろうけど、いったん家で箱空けて折り鶴見つけて泣いて、その下にある物を見つけて、後日、それを持って川に流しに行くという流れの方が自然だったんじゃないかなって気がした。
もちろん、30分という短い時間で納めるには多少駆け足になるのは仕方がないんだけど…いろいろと物足りなかったしもったいなかったなという感じでした。
1時間くらいあれば何倍も面白くできたんじゃないかなー。
大人になった女の子がすごくかわいいなと思ったら、ウルトラマンのヒロインをやっているみたいですね。