【映画感想・レビュー】映画『そして、バトンは渡された』受け継がれていった家族愛の物語

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映画『そして、バトンは渡された』の作品情報

監督・脚本監督:前田哲
脚本:橋本裕志
出演者永野芽郁
田中圭
石原さとみ
水上恒司(岡田健史)
大森南朋
市村正親
稲垣来泉
稲垣くるみ
ジャンルドラマ
製作年2021年
製作国日本
上映時間2時間17分
補足情報原作小説:瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』

映画『そして、バトンは渡された』のあらすじ・内容

笑顔の絶えない高校3年生の優子(永野芽郁)は、わけあって料理上手な義理の父親・森宮さん(田中圭)と2人暮らし。
卒業合唱に向けてのピアノの練習や、将来のこと、友達のこと、そして、恋のことで悩みは尽きなかった。
友達思いの泣き虫な女の子・みぃたん(稲垣くるみ)の母親である梨花(石原さとみ)は、手段のためには目的を選ばない魔性の女で、夢や金、学歴を持つ男を狙っては何度も再婚を繰り返していた。
そんな自由奔放な梨花だったが、ある日突然、愛娘のみぃたんを残して姿を消してしまう。
そして、優子のもとに届いたある“手紙”をきっかけに、全く違う2つの物語が交差し始めるーーー。

映画『そして、バトンは渡された』の感想・レビュー

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

受け継がれていった家族愛の物語


血の繋がっていない家族から家族へと受け継がれていった家族愛の物語。
原作は、瀬尾まいこさんの同名小説『そして、バトンは渡された』で、終始、独特な優しい雰囲気に包まれたすごく温かい作品です。
良い人ばかりが出てくるので、なんだか安心して観ていられます。

永野芽郁さん演じる優子は、何回も離婚を経験して、苗字も父親も何回も変わってたりとちょっと複雑な家庭なんだけど、それでもいつも笑顔で明るいところとか、夢を持ったり、ピアノが好きだったり、料理が好きだったりするところが、いろんな形でたくさんの愛情を受けて育ってきたんだろうなということが存分に感じられて、それを表現できる永野芽郁さんが素晴らしい役者さんなんだと改めて思わされました。

母親・父親役の4人の演技も素晴らしく、役者たちの魅力が最大限に引き出された配役だなと感じました。
1人は自分の夢を追いかける父親、1人は年配でお金持ちの父親、1人は娘の幸せのために父親としての役目を全うしようと奮闘する父親、父親3人とも違った性格なんだけど、誰もが一生懸命に娘に愛情を注いでいく姿は、とても愛に満ち溢れていて心が温かい気持ちになります。

石原さとみさんの演技とか、伏線回収がすごくうまくできている作品で、「原作だとどんな感じなんだろう?」という気持ちにもさせられます。

「家族とはなにか」ということを考えさせらる作品で、この作品は、主人公の優子と同い年くらいの高校生とか、血の繋がっていない家族(ステップファミリー)の人とか、子供が結婚間近だったり、既に子供が結婚している人に観てもらいたいなと思いました。