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『淡いブルー』の作品情報
監督・脚本 | 監督:中原健仁 |
ジャンル | ドラマ |
製作年 | 2021年 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 23分 |
補足情報 | – |
『淡いブルー』のあらすじ
冬の青森で暮らす若いカップルのアヤカ(山本月乃)とショウ(高谷健大郎)。
大人になりきれない2人は今を楽しむことで不安な気持ちを紛らわせていた。
目標も将来の夢もないアヤカは、彼氏のショウや父親に依存しながら、バイトを転々とする日々を送っていた・・・。
『淡いブルー』のキャスト
- 山本月乃
- 高谷健大郎
- 花田孝徳
『淡いブルー』の感想・評価
まだ大人になりきれない2人
冬の青森で生きるまだ大人になりきれない若い恋人たちの淡い日常を描いたショートフィルム。
映像の感じとか色彩とかがすごく好み、エンディングも心に染みるタイプの良い歌。
だけどストーリーに関しては説明不足だったように感じた。
久しぶりに父親に会いに行った理由はなに?金銭的援助が目的なのか?その後の浮かない表情はなんだ?恋人に対するそっけない態度はなんだったんだ?
表情で感じ取れと言うのも限界があるので、そこら辺の詳しい話はセリフでも表現して欲しかった。
あとは、あるシーンでの男性のこと。
女の人が自宅に帰った時に男の人が電話してて、良い電話ではないことがわかってたから外で待ってて、その後の家の中での会話で、「なんの電話?」と女の人が聞いたら、「アヤカに言ってもな」と返した時、「本当になんの電話だよ!!」と突っ込んでしまった。
さらに、自分のことはちゃんと言わないくせに、女の人になんで急にバイトを辞めたのか聞いて、詳しい返答がなかったときに、「二人で暮らしてるんだからさ~」もすごいブーメラン。
あとは、バイトをすぐ辞めた女の人に対して「なんでそうやって現実に目を向けないかな」「俺はアヤカに自立して欲しいだけ」と言ってるけど、男の人も人に何か言えるような自立をしていないように感じる。
描写されてるのは日雇いっぽい仕事をしていることくらいかな。
女の人はなんでバイトを辞めたんだろう?それについての考えや悩みもないので、何考えてるか全くわからない。
全体的に説明不足なので、男の人は自分のことは棚に上げるタイプの嫌なやつっぽいし、女の人はすぐにバイトを辞める甘ちゃんで、恋人に依存してて、現実を直視せずに永遠のモラトリアムを感じてる未熟な人間に感じるだけだった。
最後のシーンの長回しと、しっとりとした曲調の音楽、それに過去(?)の恋人が充実してた頃の映像はベタにエモくて良かったです。