【映画感想・レビュー】映画『はじまりのうた』落ち目のプロデューサーと若いシンガーソングライターによる爽やかな音楽映画

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映画『はじまりのうた』の作品情報

監督・脚本監督:ジョン・カーニー
脚本:ジョン・カーニー
出演者キーラ・ナイトレイ
マーク・ラファロ
ヘイリー・スタインフェルド
アダム・レビーン
ジェームズ・コーデン
キャサリン・キーナー
モス・デフ
ポール・ロメロ
メアリー・キャサリン・ギャリソン
ロブ・モロー
ジミー・パルンボ
サイモン・デラニー
ダニエル・ブリスボイス
マディ・コーマン
デヴィッド・ペンドルトン
シャーマン・マクドナルド
クリス・ヌネズ
ジャンルドラマ、音楽
製作年2013年
製作国アメリカ
上映時間1時間44分
補足情報原題:Begin Again

映画『はじまりのうた』のあらすじ・内容

女性シンガーソングライターのグレッタ(キーラ・ナイトレイ)は、長年の恋人であり作曲パートナーでもあるデイブ(アダム・レビーン)がメジャーレーベルと契約したことで、2人でニューヨークに住むことになった。
だがしかし、デイブがレコード会社の女性と不倫していることが発覚、別れを告げ一人取り残されてしまったグレッタは親友であるスティーブを頼る。
スティーブは彼女を励まそうと自分が歌う予定のライブハウスに連れて行き、サプライズでグレッタもステージで歌うことを提案する。

落ち目の元有名音楽プロデューサーのダン(マーク・ラファロ)は、7年もの間、新しい才能を発見できていなかったため、自分が設立したレコード会社をクビになってしまう。
離婚した妻とその娘との仲も最悪、つらい気持ちをお酒を飲むことでごまかす日々を送っていた。
ある日、たまたま立ち寄ったライブハウスでグレッタの歌声を聴き、その歌声と姿に魅了されたダンは、一緒ににレコードを作ろうと彼女に提案する。

一つの出会いをきっかけに、ダンとグレッタ、愉快なバンド仲間たちによる、美しくイカれたニューヨークの街並みを生かしたコンセプトアルバム作りが始まったーーー。

映画『はじまりのうた』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (5)

落ち目のプロデューサーと若いシンガーソングライターによる爽やかな音楽映画


落ち目の元有名音楽プロデューサーのおっさんと、恋人に浮気されて失恋した若いシンガーソングライターが出会い、ニューヨークの街並みを活かした素敵なアルバムを作る話。

最初から最後まで終始楽しい気分になれて、観ている最中も見終わった後も最高に幸せな気持ちになれる映画。

冒頭の同じシーンを異なる登場人物の視点で繰り返すことで始まる物語のスタートダッシュ感はとても気持ちよく、そこから感じる「これからアルバム作りが始まるんだ!」というワクワク感がたまらない。

劇中で流れる楽曲自体も素晴らしく、ダンはマルーン5のボーカルであるアダム・レビーンが演じているので歌声はもちろん最高、キーラ・ナイトレイの歌声や歌い方から駆け出しのシンガーソングライターだということがしっかりと伝わってくるのもいい。
ダン演じるマーク・ラファロの、過去に成功を収めたが、いまではすっかり落ちぶれてしまったくたびれたおっさんの演技もいい。

最初の悲しげなグレッタの歌声や演奏から始まって、徐々にバンド仲間が加わっていき、そうやって少しずつ音楽に彩りが増えていく様子も最高。

家族の再生だったり、元恋人との関係にうまく折り合いをつけていくといった人間ドラマも楽しめる。

ダンとグレッタがお互いに惹かれてるシーンを描きながらも、ちゃんと踏みとどまることで陳腐な恋愛ストーリーになってないのもいい。

ストーリーの終わりもエンドロールまでも気持ちいい(この映画だけはちゃんと最後まで観て欲しい)。

「明るい気持ちになれる映画」とか「幸せな気持ちになれる映画」を聞かれたら、まっ先にこの映画が思い浮かぶ。

まるで魔法のような音楽の素晴らしさ、音楽の力にとにかく感動し、幸せで優しい気持ちになれる素敵な映画だった。

原題の『Begin Again(ビギン・アゲイン)』は直訳で「始まりの歌」、邦題のタイトルも同じ「はじまりのうた」になっています。