【感想・ネタバレ】映画『キック・オーバー』メキシコに実在した史上最悪の刑務所「エル・プエブリート」からの脱出【★4.0】

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『キック・オーバー』作品情報

監督・脚本監督:エイドリアン・グランバーグ
脚本:ステイシー・ペルスキー
メル・ギブソン
エイドリアン・グランバーグ
出演者メル・ギブソン
ダニエル・ヒメネス・カチョ
ドロレス・エレディア
ピーター・ストーメア
ピーター・ゲレッティ
ロベルト・ソサ
マリオ・サラゴサ
ヘラルド・タラセナ
ディーン・ノリス
テノッチ・ウエルタ
フェルナンド・ベセリル
スコット・コーエン
ボブ・ガントン
ジャンルアクション
製作年2011年
製作国アメリカ
上映時間1時間35分
補足情報原題:Get the Gringo

『キック・オーバー』あらすじ

「ドライバー」と呼ばれる男(メル・ギブソン)は、マフィアから大金を盗み出しメキシコへの逃亡を図るが、国境を越えたところで逮捕される。
男は、メキシコにある史上最悪の刑務所「エル・プエブリート」に収監されるが、そこでは日用品はもちろん、女やドラッグまで金さえあればなんでも手に入る、犯罪者にとっては楽園のような場所だった。
しかし、そこでは唯一のアメリカ人受刑者として目を付けられ、男がマフィアから盗んだ大金を狙って様々な人物が彼に接触をしてくる。
このままでは命が危ないと思った男は、自分利用しようと接触してきた人間たちを逆に利用し、この刑務所からの脱獄を試みるーーー。

『キック・オーバー』感想・ネタバレ・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

メキシコに実在した史上最悪の刑務所「エル・プエブリート」からの脱出


刑務所脱獄ものだけど、舞台はメキシコに実在した史上最悪の刑務所「エル・プエブリート」で、そこは刑務所というよりはむしろ“小さな町”といった雰囲気があるため、一味違う脱獄映画となっている。

刑務所からの脱獄ものと言えば、代わり映えのない殺風景なシーンが多く、それがシリアスにも退屈にも感じられるものだけど、映画制作国はアメリカだが舞台はメキシコなので、想像するメキシコっぽい全体的に明るく陽気な雰囲気が楽しめるからとても新鮮だった。

比較的アクションは少なめだし、主人公のメル・ギブソンは腕っぷしが強いわけではないし、結構相手に殴られたりやられたりするシーンも多いけど、ズル賢さと知恵を使って相手を出し抜く様子は必見。
あとは、主人公の素性や過去はあまり語られないし、なんでお金を盗んだのかわからなくて、ほとんど謎な男って感じで話が進んでくけど、役の設定もそんな感じなので、そこら辺は気にならなかったです。

普通の脱獄ものに飽きた人にはオススメ。

原題の『Get the Gringo(ゲット・ザ・グリンゴ)』は、Gringo(グリンゴ)がスペイン文化圏(中南米)からみた「アメリカ人」という意味で、スペイン語で「よそ者」を意味するスラングになります。
そのグリンゴは、アメリカ人である主役のメル・ギブソンのことを指していて、彼が盗んだ大金を巡って、彼からお金の場所を吐かせたりする話がメインなので、「グリンゴ(あのアメリカ人)を捕まえろ!」という意味になると思います。

邦題の『キック・オーバー』は、直訳で(物を)蹴り倒すとか、(金を)出す・払うという意味になります。