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【ニュースから考える】部活をしている高校生が飲酒した場合、チームの“連帯責任”なのだろうか?

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市立船橋高校サッカー部の男子部員複数名が飲酒をしていた問題から、「部活をしている高校生が飲酒した場合、チームの“連帯責任”なのだろうか?」ということについて考えたいと思う。

参考記事:【速報】市船サッカー部員が飲酒 県大会決勝は辞退せず 「本人たちとにかく反省」


ニュースの内容をざっくり説明
  • 全国高校選手権千葉県大会の決勝前に、現3年生の部員8人の飲酒が発覚(部員が試合に出ていたかなどは不明)。
  • 飲酒は学校内や部活中ではない(後に部員の自宅や野外のバーベキューの際に飲酒をしたと発覚)。
  • 県大会決勝は辞退せず、当該の部員は試合には出場しないことが決定。
  • 当該の部員はなんらかの処分はあったものの、退部や退学ではない


このことからニュースのコメント欄では

  • チームスポーツなのだから“連帯責任”で決勝は辞退するべきなのではないか?
  • 退部や退学させないなんて、処分として甘いんじゃないか?
  • もし野球部なら即、試合出場を辞退しているはず
  • 真面目にやっている他の子や他の学校がかわいそう
  • 当該の部員が出ないだけだと、ただのとかげの尻尾切りじゃないか?

などといった声が寄せられた。

果たして、部活をしている高校生が飲酒をしたら、それはチームの”連帯責任”なのだろうか、処分が退部や退学までしないとダメなのだろうか。

今回のようなことが起きた場合、チームの“連帯責任”になるのかどうか。という問題については

僕の意見では「いくらチームスポーツといえど、“連帯責任”までしてしまうと処分が重すぎる」

理由は2つあって、

1つ目「飲酒をした当該の部員以外は何も関係ない(むしろ世間から好機の目にさらされてしまう被害者)であること。

部活動中には関りがあったとはいえ、部活動外のところで起こった不祥事まで責任を取らせてしまうのは少しやりすぎではないだろうか?

学生としては当たり前のことなのだが、タバコやお酒をやらず、暴力や万引きをするわけでもなく、ただただ一生懸命に部活動に取り組んできた学生の未来までを「連帯責任」という言葉一つで奪ってしまうのはやりすぎではないのだろうか?

部活で頑張って試合で結果を出したことで、プロや推薦で大学へ行ったり、協議を続けなくなったとしても「高校生の時に部活を一生懸命やりきって良かったな」という思いを抱いて前に進む者もいるだろう。

そんな「真面目な学生」の未来を奪うことを、『チームスポーツなのだから連帯責任だ!』という人たちは望んでいるのだろうか。

2つ目の理由は嫌がらせなどの理由による飲酒が行われる可能性がある」からである。

もし、部活動をしている学生の飲酒が発覚した場合、連帯責任により「即刻、試合出場を辞退しなければならない」となった場合、どのようなことが予想されるだろうか。

  • レギュラーにもベンチ入りもできなかった腹いせをぶつけてやろう
  • ムカつく先輩がいるから試合に出られないようにしてやろう
  • 学校生活でストレスが溜まってるから、部活動をめちゃくちゃにしてやろう

こういった理由から意図的に「お酒を飲んでチームに迷惑をかけてやろう」と思う人が出てきてもおかしくはなく、そういう人によって「真面目に部活動に取り組んでいる学生」が不利益を被ることは決して許されてはならない。

考えすぎかもしれないが、他の学校の部員が現金を渡して「故意に飲酒をしてお前らのチームをめちゃくちゃにしてくれ」と頼むかもしれない。

もちろん実際にそう思う人は極少数、もしくは全くいないかもしれないが、

「 悪意ある人間によって、制度を悪用される可能性がある」という危険を含んでいる。

高校生の飲酒問題その②:当該の部員の“処分”はどうするか

市立船橋高校サッカー部の対応としては、当該の部員を処分はしたが退部や退学ではない。

担当者は「本人たちはとにかく反省している。熱心にサッカーに取り組んでおり、学校としては良い方向に持っていけるよう、適切に指導していく」としている。

具体的にどのような処分かは明らかにされておらず、停学かもしれないし、当該の部員は次回の試合も出場できないのかもしれない。

処分が退部や退学ではないということに対して、「甘すぎる!」といった声も見受けられた。

個人的には「学校が決めたことがすべて」だと思っているが、飲酒で退部や退学まではやりすぎだと感じる。

20歳未満の飲酒については、「20歳未満の飲酒の禁止に関する法律」により禁じられてはいるものの、違反したものに対する罰則は決まっていない(周りの大人やお酒を提供したお店に罰則が科される)。

このことから、1回目はイエローカード、執行猶予的な考えでの処分を下し、2回目は問答無用で退部・退学という選択を取るということがいいのではないだろうか。

高校生にとっては学校や部活動などが生活の中心であると思うため、本人の自業自得とはいえど、1回目の飲酒でその子のすべてを奪うような退部・退学という処分はどうなのだろうかという疑問は残る(退部は部の方針によっては仕方がないと感じるが)。

しかし、暴力事件や特殊詐欺、万引きといった「刑事事件レベルの出来事」に関しては一発退学でも問題ないと思う。

今回に関しては、飲酒ということで退部や退学までは必要ないと考える(学校として退部や退学という処分を選択した場合は同意する)。

高校生の飲酒問題まとめ:高校生の飲酒はチームの“連帯責任”にはならない

序盤の方から言っていたことだが、「高校生の飲酒はチームの連帯責任にはならない」と考える。

ただ、同じようなことが起こった場合の処分の仕方が部活や学校によって異なる。

試合出場辞退という処分(特に野球部の印象が強い)を見かけることもあるが、生徒の処分というよりも学校側が「自分たちの学校が世間に好奇な目にさらされるのは嫌だ」「バッシングや炎上をなんとか抑えたい」といった、“学校都合の処分”のようにも見える。

なので、学生のことを考えるのであれば部活の種類や学校の思惑に関係なく、「部活動をしている学生が飲酒をした場合の処分」について明確に基準を決めるべきではないだろうか。