【映画感想・レビュー】映画『ジャングルランド』地下ボクシングでの成功を夢見る兄弟の絆を描いたロードムービー

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映画『ジャングルランド』の作品情報

監督・脚本監督:マックス・ウィンクラー
出演者チャーリー・ハナム
ジェシカ・バーデン
ジャック・オコンネル
ジョナサン・メイジャーズ
フラン・クランツ
ジョン・カラム
ジャンルドラマ
製作年2019年
製作国イギリス、アメリカ
上映時間1時間30分
補足情報原題:Jungleland

映画『ジャングルランド』のあらすじ・内容

元プロボクサーのライオン(ジャック・オコンネル)と兄でありトレーナーのスタンリー(チャーリー・ハナム)は、昼間は縫製工場で服を縫う仕事をし、夜は素手で行う地下ボクシングの試合に参加し日銭を稼いでいた。

スタンリーはペッパーと呼ばれる地元のギャングに2,000ドルもの借金があり、それを返済するために2つの課題を与えられる。
一つ目はスカイという名前の少女をネバダ州のリノまで車で送り届けること、二つ目は「ジャングルランド」と呼ばれる地下格闘技大会にライオンを出場させ賞金を獲得するというものだったーーー。

映画『ジャングルランド』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3.5)

地下ボクシングでの成功を夢見る兄弟の絆を描いたロードムービー


地下ボクシングでの成功を夢見る兄弟と一人の謎の少女によるロードムービー。

ボクシングシーンはあるものの、アクション映画・スポーツ映画と言うよりは、兄弟の人間ドラマを描いた作品
ただ、そのボクシングのシーンは少ないながらもリアルさや迫力がしっかりあって良かった。
人間ドラマについては、兄弟愛というか共依存っぽい関係の二人が、底辺からなんとか成り上がろうと足掻く感じが伝わってきて良い。
兄弟と少女の3人の演技もすごく良かった。

ただ不満があるとすれば、過去の回想シーンがほとんどないので今に至るまでの兄弟のことがほとんどわからないこと。
母親のいない兄弟がどういった幼少期を過ごしてきたのかとか、底辺のような生活を送るようになった過程などをちゃんと描いてくれた方が、より兄弟に感情移入できて映画として楽しくなっただろうなと感じた。

兄の不祥事が原因で弟のプロボクサーライセンスが剥奪されることになるんだけど、そのことに関して兄は反省していないっぽく見えるし、弟のライオンはその兄のせいで地下ボクシングなんて割に合わない日銭稼ぎをさせられるのに文句を言わないから、陽気でずるがしこい兄に真面目だけどバカな弟が利用されているっぽくも見えちゃうんだよな~。

せっかく1時間30分でもそこそこ面白かったんだから、もう30分くらい使って兄弟のことを掘り下げた方が面白くなったんじゃないかと思った。

原題の『Jungleland』は、映画で出てくる「ジャングルランド」という地下ボクシング大会の名前から取ってます。
あとは、兄弟の人生とかけて、ジャングルのような過酷な環境を必死に生き抜くみたいな意味もあるのかな?