【感想・ネタバレ】映画『キングダム2 遥かなる大地へ』人気漫画原作の実写化作品の第二作目【評価★3.5】

【感想・ネタバレ】映画『キングダム2 遥かなる大地へ』人気漫画原作の実写化作品の第二作目【評価★3.5】

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『キングダム2 遥かなる大地へ』の作品情報

監督・脚本監督:佐藤信介
ジャンルアクション、歴史
製作年2022年
製作国日本
上映時間2時間14分
補足情報

『キングダム2 遥かなる大地へ』のあらすじ

紀元前245年、春秋戦国時代の中国・秦。
戦災孤児で奴隷育ちの信(山﨑賢人)は、秦国の若き王・嬴政(吉沢亮)と共に王弟によるクーデターを沈めた半年後、隣国「魏」の侵攻を阻止するため、歩兵として戦場へ向かっていた。
その道中、同郷の尾平(岡山天音)・尾到(三浦貴大)の尾兄弟と再会、そこに子供のような背丈で無口な羌瘣(清野菜名)が加わり、いかにも頼りなさそうな見た目をしている澤圭(濱津隆之)を伍長とした“最弱の伍”が誕生した。
さらに、信たちを率いる千人将の縛虎申は「特攻好きのいかれた将」と呼ばれていて、信たち歩兵が戦場に着いて息つく暇もなく、魏の大群を前に無謀とも言える突撃命令を下すーーー。

『キングダム2 遥かなる大地へ』のキャスト

  • 山﨑賢人(信)
  • 吉沢亮(政)
  • 橋本環奈(河了貂)
  • 清野菜名(羌瘣)
  • 満島真之介(壁)
  • 岡山天音(尾平)
  • 三浦貴大(尾到)
  • 濱津隆之(澤圭)
  • 田中美央(渕)
  • 山本千尋(羌象)
  • 豊川悦司(麃公)
  • 髙嶋政宏(昌文君)
  • 要潤(騰)
  • 加藤雅也(肆氏)
  • 高橋努(宮元)
  • 渋川清彦(縛虎申)
  • 小澤征悦(呉慶)
  • 大沢たかお(王騎)
  • 佐藤浩市(呂不韋)
  • 玉木宏(昌平君)
  • 平山祐介(蒙武)

『キングダム2 遥かなる大地へ』の感想・ネタバレ・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3)

人気漫画原作の実写化作品の第二作目


ヤングジャンプでいまも連載中の人気漫画『キングダム』原作の実写化作品で、前回は秦国内でのいざこざ、2作目となる今作は「秦国」と「魏国」による国対国の大規模合戦を描く。

原作既読勢で1作目の映画も見た感想としては、前回よりも戦闘は多めで大規模にはなったけど、全体的なクオリティは落ちてる印象。

原作ではほぼ主役級の羌瘣は演じた清野菜名がハマり役で、見た目や雰囲気、演技も満足。
羌瘣と言えば「トーンタンタン」という声と共に極限まで集中力を高める「巫舞」が特徴的だけど、そこからのアクションシーンはマンガで見た印象そのままで、これを実写で見れたのが最大の満足ポイントだったと思う。

信の戦闘シーンも確実に前回よりも面白くなってたし、前回にはなかった平地での軍隊同士の大規模戦闘も、ちゃんと甲冑を着た兵士、騎馬隊、装甲戦車が出てきたり、本陣では戦況報告や指示が行われていたりと「これぞ戦っ!!!」というのが感じられて良かった。

ただマイナスな点がいくつかあって、続編を意識したり感動パートを入れたかったのか羌瘣の過去回想がちょっと長くてテンポが悪くなってた。

そもそも羌瘣は得体が知れないけどめっちゃ強いってのが現時点での魅力だったのに、ほぼ初対面の信に自分の過去の出来事をペラペラ喋るし、過去を思い出して仲間(と言っても寄せ集めのチームの人)に感情をぶつけるのは違和感。

仲間たちに心を許すようになるのも、一族との問題が一段落したり、仲間たちと一緒に死闘を乗り越えたという過程があるので、その過程を全部すっ飛ばして急に丸くなった羌瘣は違和感しかなかった。

マンガと映画では内容が変わってくるのは仕方がないけど、ここは特に物足りないポイントだった。

あとは、マンガで見た縛虎申に比べると圧や怖さも感じられないし活舌も結構ひどかったので、まるでパワハラサラリーマンが異世界に転生してきたみたいな違和感。

麃公もあまり話さないから存在感もないし、戦闘シーンもなんかただ敵を謎に吹き飛ばす演出ばかりで迫力が感じられないし、ラストの呉慶との一騎打ちシーンもあっさり終わっちゃって、豊川悦司と小澤征悦という名俳優を揃えたとは思えない演出。

それに、これは前回のときも感じたけど、首をハネたり体が真っ二つになったり血が噴き出るような描写がほとんどないから、結局おもちゃの剣や槍でガチャガチャやってるだけに見える戦闘が多かった。

あと、今回の物語は前回のような訓練された兵士同士の戦いとは違って、本格的に訓練された軍隊を前に新米兵士たちが戦の恐ろしさを目の当たりにし、見ている側も同じように戦場での恐怖を体感するシーンだと思ってるけど、そういった戦場の恐怖もほとんど感じられなかった。

R指定がないのもそうだし、予算も考えると動かない軍隊をそれなりに用意することはできても、動く軍隊を用意して何度も戦闘シーンを作るのは難しいとは思うんだけど、やっぱりそこがキングダムの魅力だから、最大の魅力をうまく描けなかったと感じた。

それと、Mr.Childrenは大好きだけどこの映画のEDの曲は合ってなかった。

良いところもあったけど悪いところも多くて、第一作目の方がキングダムの実写映画としては完成度が高かったと思う。

そう言えば、ラストで出てきた玉木宏演じる昌平君がめちゃくちゃカッコよくて、そこは最高に良かったです。

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