【感想・評価】映画『キングスマン』イギリスの世界最強スパイが暴れるバイオレンスアクション映画【★4.0】

【感想・評価】映画『キングスマン』イギリスの世界最強スパイが暴れるバイオレンスアクション映画【★4.0】

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『キングスマン』の作品情報

監督・脚本監督:マシュー・ヴォーン
脚本:ジェーン・ゴールドマン、マシュー・ヴォーン
ジャンルアクション
製作年2015年
製作国アメリカ、イギリス
上映時間2時間9分
補足情報原題:Kingsman: The Secret Service

『キングスマン』のあらすじ

イギリスの独立諜報機関「キングスマン」の一員で、“ガラハッド”のコードネームを持つベテランスパイのハリー・ハート(コリン・ファース)は、何者かに殺された仲間“ランスロット”の後任として、街の不良少年・エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。
その少年の父親はハリーのかつての部下で、自らを犠牲にしてハリーを救った命の恩人でもあった。
失うものはなにもないエグジーは、「キングスマン」の一員になるため、過酷な訓練を乗り越えていく。
一方、ランスロットの死について探っていたハリーは、IT富豪のヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)が関与していることを突き止めるのだが・・・。

『キングスマン』のキャスト

  • タロン・エガートン(ゲイリー・“エグジー”・アンウィン)
  • コリン・ファース(ハリー・ハート)
  • サミュエル・L・ジャクソン(リッチモンド・ヴァレンタイン)
  • マーク・ストロング(マーリン)
  • ソフィー・クックソン(ロキシー・モートン)
  • ソフィア・ブテラ(ガゼル)
  • マイケル・ケイン(アーサー)
  • マーク・ハミル(アーノルド教授)
  • ジャック・ダヴェンポート(ランスロット)
  • サマンサ・ウォーマック(ミシェル・アンウィン)
  • エドワード・ホルクロフト(チャーリー・ヘスケス)
  • ジェフ・ベル(ディーン・ベイカー)
  • アレックス・ニコロフ

『キングスマン』の感想・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3)

イギリスの世界最強スパイが暴れるバイオレンスアクション映画


イギリスのスパイ機関“キングスマン”に所属する人たちが、悪に立ち向かうバイオレンスアクション映画。

キングスマンの一員でベテランスパイのガラハッドを演じるコリン・ファースは、見た目のカッコ良さ、スタイリッシュなスーツ姿、話し方や振る舞いがまさに“イギリスの紳士”と言った感じの雰囲気が出ていて最高。

アクションシーンでは見た目通りのスタイリッシュな戦いっぷりをしながらも、見た目とは裏腹に派手で荒っぽい暴力的な一面も見れてそのギャップも最高だった。
なんだか、マンガ『嘘食い』の賭郎立会人・夜行妃古壱を彷彿とさせる。

その後、不良少年・エグジーを含むスパイ候補たちの訓練シーンも、色々なパターンがあって面白かった。

後半の英国紳士にふさわしくないちょっと下品な演出や、エンタメ全振りの爆破シーンもお祭り騒ぎっぽくて良かった。

ただ、全体的にストーリーが雑で敵に魅力もなかったのは残念。
黒人ラッパーみたいな見た目に、ノリだけで生きてそうな胡散臭い話し方をする男の「人間は地球にとってウイルスみたいなもんだから、人口を間引きましょう」みたいなアホみたいな意見を、一般人はおろか上に立つような人たちが理解するわけないでしょ。

ストーリーは雑だけど、その分、英国のベテランスパイが活躍するアクションに全振りしましたって展開なら良かったんだけど、ネタバレすると途中で主人公が交代して、アクションシーンの迫力が右肩下がりになってしまった。

小学校まで成績優秀で海兵隊にも入ってた不良少年が、なんかの訓練をして、あれやこれやといつの間にか強くなって、スパイの最終候補まで残るわ、強い敵と対等に渡り合えてるのもよくわからなかった。

それなら、母親が再婚相手にDVを振るわれていて、いつかその男を倒すために昔のように必死に自宅でトレーニングしてましたみたいな理由が欲しかった。

あと、キングスマンの組織としての格みたいなものがいまいち伝わってこなかった。
組織のリーダーであるアーサーは敵側のアホな言い分に賛同してるし、序盤のシーンで出てくるミッションでは敵側が隠し持ってた手榴弾に気付かなかったり、敵を一瞬で倒したキングスマンの一員は一瞬で敵の女に真っ二つにされるし、その敵の女と元不良少年で新人スパイのエグジーが対等だったり、もっと「これぞキングスマン!」みたいな演出しても良かったんじゃないかな。

個人的には、1ではコリン・ファースが主人公でキングスマンの品格や強さを見せつつ、魅力ある敵と対峙する硬派よりの派手なアクションスパイ映画。
2では、1での敵との戦いによりスパイ活動を引退したコリン・ファースが後継者を育てて、その後継者が今回の作品で出てきたようなちょっと安っぽい敵と対決するエンタメコメディよりのスパイ映画の流れにした方が好みだった。

トータルの評価では面白かったし、コリン・ファースの英国紳士スパイは最高にカッコ良かったんだけど、ストーリーの雑さや後半の尻すぼみな展開のせいで、ちょっと豪華なB級アクション映画になっちゃったのは残念。

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