【映画感想・レビュー】映画『暮らしの残像』たくさんの人生が確かにそこに存在していた

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映画『暮らしの残像』の作品情報

監督・脚本監督:東かほり
出演者広瀬冬馬
相馬有紀実
岡凛
真嶋篠花
藤本てぃふぁにぃ
ジャンルドラマ
製作年2022年
製作国日本
上映時間16分
補足情報

映画『暮らしの残像』のあらすじ・内容

一人暮らしのアパートの玄関前、「ここは私の家だ!」と主張する女性たち。
そんな彼女たちを横目に、一人の男(広瀬冬馬)が部屋に入ると、見知らぬ女性がくつろぎながら漫画を読んでいた。
その状況に戸惑う男、さらには、外にいた女性たちが次々と自分の部屋に入ってきて、ますます混乱していく。
それぞれが「ここは自分の家だ」と主張し始め、いつの間にか総勢11人もの人間が自分の部屋で生活を始め出す・・・。

映画『暮らしの残像』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

たくさんの人生が確かにそこに存在していた


タイトルでほぼネタバレはされてるけど、それを含めてもかなり面白かった。
ショートムービーの中でもトップクラスの面白さだと思う。
“16分”という長さ以上の満足感がすごかった。体感では1時間くらいの密度がギュッと詰まっている感じ。
セリフとかテンポとか住人のキャラクターも魅力で、シュールな面白さが絶妙。

一人暮らしをしたことがある人なら一度は想像したであろう「この部屋にはどんな人が住んでいたのだろう?」という疑問が、一気に現実として映し出された感じ。

何気ないただのアパートの一室というだけなのに、そこには過去に様々な人が住んでいて、いろんな生活を送っていて、たくさんの人生の蓄積が存在していると考えると、なんだかしっとりとしたエモさを感じる。

狭い部屋に人でぎゅうぎゅうになって鍋をつついている様子は、なんだか大学生活を思い出した。