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【映画感想・レビュー】映画『今日も嫌がらせ弁当』お弁当を通して伝える娘への愛情とメッセージ

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映画『今日も嫌がらせ弁当』の作品情報

監督・脚本監督:塚本連平
脚本:塚本連平
出演者篠原涼子
芳根京子
佐藤隆太
松井玲奈
佐藤寛太
ジャンルドラマ、コメディ
製作年2018年
製作国日本
上映時間1時間46分
補足情報原作:Kaori (ttkk) 『今日も嫌がらせ弁当』

映画『今日も嫌がらせ弁当』のあらすじ・内容

舞台は自然と人情味あふれる八丈島。
シングルマザーのかおり(篠原涼子)は、早くに夫を亡くし、女で一つで2人の娘を育てていた。
長女の若葉(松井玲奈)は高校を卒業し一人暮らし、高校生の次女・双葉(芳根京子)は絶賛反抗期中、生意気な態度で話しかけても返事すらしない姿に怒り心頭のかおりは、嫌がらせ目的で「キャラ弁」を作り始める。
意地でも態度を変えない双葉と、意地でもキャラ弁作りを続けるかおりたちだった。
やがて、嫌がらせ目的だったお弁当作りが、会話のない娘への大切なメッセージへと変わっていくーーー。

映画『今日も嫌がらせ弁当』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (5)

お弁当を通して伝える娘への愛情とメッセージ


原作は、ブログから始まり書籍化もされて人気を集めたKaori (ttkk)の 『今日も嫌がらせ弁当』を映像化したもの。

序盤はベテラン女優の篠原涼子さんによるクセ強めのコメディシーンが続き、思わず声を出して笑ってしまうほどの面白さ。
芳根京子さんの目線の動きとか、ふとした表情といった些細な演技は言うまでもなく上手で、多感な時期の高校生を見事に演じていたと思う。
キャラ弁のバリエーションの豊富さや演出のコミカルさも見ていて面白かった。

実話ベースだからすごく派手な感動的シーンがあるという感じではないんだけれど、3年間毎日作り続けてくれたお弁当のように、少しずつ小さな愛情が積み重なって、最後にじんわりとした感動が押し寄せる感じの映画。

かおりと双葉の対比として出てくる佐藤隆太さん演じるシングルファザーと息子も、物語に深みが出て良かった。
子供と会話したい母親と親と話したくない娘、嫌がらせで始めたキャラ弁作り、それをきっかけに娘との関係を作ろうとする母親。
一方で、子供の話を聞いてあげられない(余裕がない)父親と親に話を聞いてもらいたい息子、喜ばせるために始めたキャラ弁作りで満足してしまって、そこで息子との関係が終わってしまった父親。
お弁当作りを通して、2つの家族の違いが見れたのも良かった。

自分も高校3年間、お弁当を作ってもらったな~としみじみとしてしまった。
いま現在高校生の子だったり、高校生の子供を持つ親に見てもらいたいなと思った作品。

あと、エンドロールの演出も素敵なので、ぜひ最後まで観て欲しいです。