【映画感想・レビュー】映画『左様なら』高校生の当たり前の日常や残酷さを描く青春群像劇

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映画『左様なら』作品情報

監督・脚本監督:石橋夕帆
出演者芋生悠
祷キララ
平井亜門
こだまたいち
日高七海
夏目志乃
白戸達也
石川瑠華
大原海輝
加藤才紀子
ジャンルドラマ
製作年2018年
製作国日本
上映時間1時間26分
補足情報原作漫画:川野倫『ごめん』

映画『左様なら』あらすじ・内容

高校生の由紀(芋生悠)は平穏な学生生活を過ごしていた。
ある日、高校のクラスメイトで中学からの同級生の綾(祷キララ)が突然亡くなる。
数日後、クラスの中心的存在である女子たちが綾についての悪口を言っている現場を目撃した由紀は、その一人の頭から水をかけるが、そのことが原因でクラスの女子からハブられるようになる。
「本当に事故なのか、それとも自殺なのか?」綾の死について様々な憶測がクラス中で飛び交う中、綾の死をきっかけに、クラスメイト達の人間関係に徐々に変化が訪れていく。

映画『左様なら』感想・評価・レビュー

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (5)

高校生の当たり前の日常や残酷さを描く青春群像劇


映画を観終わった後に「この作品に出会うことができて良かった」と思えるくらい、すごく良い映画だった。

映画自体はよくある高校生の日常や青春の一ページの連続といった感じだが、それらの当たり前を繊細かつ丁寧に、美しい映像と共にリアルに描き出していた。

内容としては、クラスメイトの死を始め、いじめ、仲間外れ、恋愛、学校帰りのカフェ、校外学習、幼馴染との他愛のない会話など、高校生が経験するであろう日常をこれでもかと詰め込んでいて、なおかつ90分と言う映画の中では少し短めの時間なのにも関わらず、くどさもなく物足りなさもなくて過不足なく高校生活のハイライトをしっかりと楽しむことができたという感じ。

きっと、ストーリー構成やその時間配分、カメラワークや映像にBGM、何よりまるでそこに本当に実在するかのような役者たちのリアルな演技がそうさせたんだと思う。

主人公とか動いている人に注目してしまうとつい見落としがちだけど、画面に映っている生徒一人一人が、ちゃんと与えられた役を演じている感じがすごく伝わってきた。
なんというか、演技が上手とかは言うまでもないんだけど、最初から最後まで役に一貫性がある感じ。

ちょっとネタバレになってしまうけど具体例を挙げると、主人公の由紀の隣の席にいる眼鏡をかけた女の子。
由紀が初めてハブられた日、眼鏡の女の子がすごくボーっとしていてるのが印象的だった。
最初見た時はただ単に、クラスに馴染めない子、クラスに友達があまりいない子という感じに見えた。
実際にそれは間違っていないんだろうけど、やることがなくボーっとしてたわけではなく、その表情の理由が後からわかったとき「だからあの時あの表情だったのか!」とすべてが繋がって見えた。

このように、特に気にも留めないような何気ない表情や会話や仕草や感情がちゃんと矛盾なく全てが繋がる感じがして、きっとそれは、生徒一人一人が、まさにそこに実在しているかのような演じ方をしていたからなんだろうなと思った。

普通の高校生なんだけど、みんながすごく魅力的で、だからこそ、高校生活の日常や青春の一ページのリアルさをこの映画から感じられたんだと思う。

本当に良かったな~。

あと、終わり方は言えないけど、ラストに登場する男の子と同じ気持ちになった。