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『虐待の証明/ミス・ペク』の作品情報
監督・脚本 | 監督:イ・ジウォン |
ジャンル | サスペンス、ドラマ |
製作年 | 2018年 |
製作国 | 韓国 |
上映時間 | 1時間38分 |
補足情報 | 原題:미쓰백 英題:Miss Baek |
『虐待の証明/ミス・ペク』のあらすじ
幼い頃に母親から虐待された過去を持つペク・サンア(ハン・ジミン)は、そのトラウマが原因で荒んだ生活を送っていた。
ある日の夜、ペクは体がアザだらけの少女・ジウン(キム・シア)と出会う。
自分と同じような境遇のジウンを放っておけず、なんとか救い出そうとするがーーー。
『虐待の証明/ミス・ペク』のキャスト
- ハン・ジミン
- キム・シア
- イ・ヒジュン
- クォン・ソヒョン
- ペク・スジャン
- チャン・ヨンナム
- キム・ソニョン
- イ・ジュヨン
- チョン・ソクホ
- イ・ジョンウン
『虐待の証明/ミス・ペク』の感想・評価
韓国で実際に起きた児童虐待がベースの物語
幼い頃に母親から虐待された過去を持つ女性が、自分と同じように虐待されている女の子を見つけ、なんとか助け出そうとする話。
韓国で実際に起こった児童虐待の実話がベースの映画みたいですが、この映画で出てきた虐待されている女の子・ジウンや、その子を助けようとするペク・サンアみたいな人物が実際にいたという感じではなく、いくつかの児童虐待事件を合わせて作られたものだそうです。
韓国の児童虐待映画全般に言えることですが、この映画も目を塞ぎたくなるような児童虐待の生々しい描写があるので、そういうのが苦手な人は気を付けてください。
虐待されている女の子・ジウン役の子役の演技がうまいので、余計に心に来ます。
この映画は、ジウンのような虐待を受けている子が実際に存在していたり、手続きが面倒くさいと見て見ぬふりをする警察がいたり、カラオケ店より少ない保護施設の現状などの、虐待についての現状を知ってもらうという意味でとても良い映画だったと思います。
あとは、主人公のペク・サンアは自分が母親から虐待された経験から、そのトラウマによって荒んだ生活を送っていたり、男性からの結婚の申し出も母親になる自信がないから断っていることや、ジウンを虐待している父親自身も自分の親から虐待された過去があり、負の連鎖を繰り返してしまっていることとか、“児童虐待をされた子が大人になったときにどうなるのか”という側面も描いていたところも良かったです。
いま現在も児童虐待をされている子がいたり、そして亡くなってしまう子もいれば、無事に大人になったとしても、その過去をずっと背負って生きていかなければいけなかったりする人たちがいるということを、僕たちは知っておかなければいけないなと感じた映画でした。