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『それも恋』の作品情報
監督・脚本 | 監督:今野雅夫 脚本:今野雅夫 |
ジャンル | ドラマ |
製作年 | 2016年 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 36分 |
補足情報 | – |
『それも恋』のあらすじ
いつも不機嫌で冴えない見た目の中年女性・良恵(仁後亜由美)は、若くてイケメンの中国人出稼ぎ労働者にアプローチされる。
最初は強く拒絶していた良恵だったが、母親の死をきっかけにその男性と付き合い始め、徐々に彼に惹かれていくーーー。
『それも恋』のキャスト
- 仁後亜由美
- ヨウゼン
- たしろさやか(田代さやか)
『それも恋』の感想・評価
モテない冴えない35歳の中年女性が国際ロマンス詐欺に引っ掛かる
モテない冴えない35歳の中年女性が、若くてイケメンの中国人出稼ぎ労働者に国際ロマンス詐欺に引っ掛かる(?)話。
母親は父親に出て行かれて、姉も離婚して、そんな光景を目にしてきた主人公は「変な男に引っ掛からないぞ」とか以前に「男なんてロクな奴がいない」って感じで男とは距離を置いている感じなのに、いざ恋をしてしまうとそういう考えがポーンと抜け落ちてしまう感じは、“惚れたら負け”という言葉を良く体現している感じがした。
主演の女性が綺麗じゃないむしろ容姿に恵まれていない側の人間ということも、デートの時の化粧に慣れていない感じも、相手の恋心を利用した詐欺に引っ掛かりそうだなという感じがやけにリアル。
途中で自分が利用されている、お金や国籍のために自分を利用しようとしていると気付いているにも関わらず、そこから一歩引いて冷静になれないのは、恋愛の恐ろしさのようなものが垣間見えた気がした。
主人公が最終的に国際ロマンス詐欺に引っ掛かった原因は、おそらく今までの恋愛経験が少なかったこともあるだろうが、母親という大切な人を亡くしたことで精神状態が弱ってることも理由の一つだと思う。
だから、国際ロマンス詐欺って「いやいや、そんなの騙されないでしょ」って普通は思うだろうけど、その時の精神状態によってはハッキリと騙されないとは言い切れないと感じた。