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【映画感想・レビュー】映画『人数の町』奇妙な“町”と“チューター”に管理された住人たちの暮らし

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映画『人数の町』の作品情報

監督荒木伸二
出演者中村倫也(中村友也)
石橋静河
立花恵理
橋野純平
植村宏司
菅野莉央
松浦祐也
草野イニ
川村沙也
柳英里紗
山中聡
ジャンルドラマ
製作年2020年
製作国日本
上映時間1時間51分
補足情報

映画『人数の町』のあらすじ・内容

借金取りに追われ暴行を受けていた蒼山(中村倫也)は、黄色いツナギを着たヒゲ面の謎の男に助けられる。
その男は蒼山に「居場所を用意してやる」と言い、ある奇妙な「町」へと連れていく。
町の住人は借金取りや暴力を振るうパートナーから逃げてきた者たちなどが集い、“チューター”と呼ばれるツナギを着た者たちに管理され、簡単な労働と引き換えに衣食住と安全が保証される。
町での不自由のない暮らしを少しずつ受け入れていく蒼山だったが、ある日、新しい住人・紅子と出会う。
彼女は行方不明になった妹を探していたらこの町に辿り着いたという。
彼女との出会いをきっかけに「誰が何のためにこの町を作ったのか?」という謎に迫っていくーーー。

映画『人数の町』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3.5)

奇妙な“町”と“チューター”に管理された住人たちの暮らし


非現実的な内容なんだけど、現実と隣り合わせの世界というか、風刺的な一面もあり、ディストピア感もあり、世にも奇妙な物語っぽさもあり、そういった不思議な世界観を楽しみたい人にはおすすめの作品。

ただ、序盤は設定の珍しさや奇妙な世界観に引き込まれ、ほどよいテンポ感で楽しめたが、中盤ら辺から新しい住人・紅子が登場したあたりから、展開が雑に感じてしまった。

もしもの話で、主人公の蒼山が最初の方から「この町ってなんかおかしくない?」みたいなところから始まって、それでも現実の借金取りから追われる生活よりはマシかってなって、半分諦め気味に町の住人としての暮らしを受け入れていく。

そこに外部から“町”での暮らしに対して否定的な新住人・紅子が表れて、そこから蒼山も「なんか町での暮らしに慣れちゃってたけど、やっぱりおかしいよな」みたいに蒼山の心理描写を丁寧に描いた展開になってたらもっと良かった。

割とあっさり町での暮らしを受け入れた蒼山が、紅子が来た途端になにかに目覚めて町の外に出ようとする感じにすごく違和感を覚えた。

文句は言ったが、設定が面白いのでそこそこ楽しめた。

この映画みたいな“町”自体は存在しないんだけど、その町でやってることは現代でも起こっているであろうことを集めたような作りになっていて、現代の闇を感じるというか、ちょっと宗教っぽさも感じるというか、なんか考えさせられる内容になっていた。