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『サマー・オブ・84』の作品情報
監督・脚本 | 監督:フランソワ・シマール/アヌーク・ウィッセル/ヨアン=カール・ウィッセル 脚本:マット・レスリー/スティーブン・J・スミス |
ジャンル | ホラー |
製作年 | 2017年 |
製作国 | アメリカ、カナダ |
上映時間 | 1時間46分 |
補足情報 | 原題:Summer of 84 |
『サマー・オブ・84』のあらすじ
1984年の夏、アメリカ・オレゴン州の田舎町で暮らす15歳の少年・デイビーは、幼い頃から陰謀論や未解決事件に夢中で、近隣の町で発生している子供ばかりを狙った連続殺人事件にも興味を示していた。
そんなある日、いつものように友人たちと夜の鬼ごっこ中をしている中、隣人の警察官・マッキーが子供と自宅で2人っきりのところを目撃する。
翌日、その子供が行方不明中だということを知り、連続殺人事件の犯人がマッキーだと睨んだデイビーは、友人のウッディ、イーツ、ファラディら3人と共に独自に調査を開始するが・・・。
『サマー・オブ・84』のキャスト
- グラハム・バーチャー(デイヴィー)
- ジュダ・ルイス(イーツ)
- ティエラ・スコビー(ニッキー)
- リッチ・ソマー(マッキー)
- カレブ・エメリー(ウッディ)
- コーリー・グルーター・アンドリュー(ファラデイ)
『サマー・オブ・84』の感想・ネタバレ

少年4人による夏の連続殺人鬼調査
アメリカ郊外の田舎町で暮らす少年4人が、近隣の町で発生している連続殺人鬼の正体が隣人の警察官と睨み、周りの大人たちには内緒で独自に調査を開始するホラーサスペンス映画。
色々なところで「ホラー版スタンド・バイ・ミー」と言われているけどそんな感じで、時代は30年くらいズレているけど、主人公は少年4人、アメリカ・オレゴン州に住んでいる、季節は夏、死体探しが連続殺人鬼探しになっていて設定はかなり似ています。
全体的に良い雰囲気で進むしキャストのキャラも演技もいいんだけど、「それどうやったの?」と思うような強引でツッコミどころ満載な展開がちょくちょくあったり、小さな違和感が積もったり、犯人に意外性がなかったりサイコパス性が伝わってこなかったりと、とにかくおしい作品でした。
これから気になる点を書いていきますが、犯人の正体をぶっちゃけるので、ここから先はネタバレされたくない人は見ないでください。
まず、主人公のデイビーを家に上げて地下室まで荷物を運ばせる展開が不自然です。
あの体格なら別に一人で運ぼうと思えばできたでしょうし、殺人の証拠や痕跡が残っている可能性が高い場所まで人を連れて行くのはあまりにも不用心です。
そうやって親しげに子供をおびき寄せて殺してる感じでもなさそうですし、ここでデイビーを狙っているわけではなさそうです。
その後にデイビーの年齢を聞いて「最高の年齢だ、冷凍保存したい」って発言も含めて意味がわからなくて、きっとこれはただ観客に「この警官怪しくない?」と思わせるためのわざとらしい演出だと思ったのですが、普通に犯人だったので序盤から怪しさを残し過ぎてて犯人が判明したときの意外性がまったくありませんでした。
次に、最初に出てきたパーマの子供を家におびき寄せた方法も不思議で、田舎で警官ともなれば周りの人と仲がいいでしょうし、田舎特有の閉鎖的な空気により少し変わった行動をすれば目立ちそうなもので、どうやって周りに気付かれずに連れ込めたのでしょうか?
そもそも、その子供との出会いは何?無理矢理薬で眠らせて連れてきている子供もいたので、この家に連れ込む手段の使い分けってどうやってるの?など、誘拐手段や子供を狙う動機の描写がまったくありません。
周りの大人たちが無警戒で子供たちを夜の鬼ごっこさせてるのも不思議で仕方がありません。
自分たちの町ではないとはいえ近隣の町で13人以上の少年を殺したシリアルキラーがいて、まだ捕まってもいないというのにお気楽すぎます。
「田舎の人はのほほんとしてるし、自分たちのこと以外は他人事みたいなもんだからね!」と言うにはあまりにも無関心すぎです。
他の警官も連続殺人鬼については警戒しているようでしたし、ベイ・フェスタの中止の話も出てきているくらいで、町の関心事になっているのは確かです。
主人公の父親が働く新聞社に“ケープメイの殺人鬼”と名乗る男から手紙が来たりしたのもあって、「危ないから今日から夜の鬼ごっこは禁止だ!」くらい言っても良さそうです。
それなのに、子供たちに焦点を当てたいのかはわかりませんが、あまりにも町の大人たちが物語に入ってこないのも不自然だなと感じました。
そう言えば、そもそもあの新聞社に対する手紙はなんだったのでしょうか?内容から本物っぽいようですが、犯人が送ったのか、いたずらだったのかも不明ですし、連続殺人鬼として逮捕された人も何だったのって感じで、大事な展開が投げっぱなしのままで終わるのも残念です。
最後に屋根裏から登場したのはもはやギャグでした。
まぁ、全員が出払っているときにこっそり侵入したのは100歩譲ってわかりますが、子供2人(大人並みの体格)を家にいる両親と外にいる警察官たちにバレずに車まで運び出し、謎の場所まで移動するのはどう考えたって無理です。
その後にサバイバルホラーゲーム「デッドバイデイライト」よろしく、森の中で殺人鬼ごっこゲームが始まりますが、これも驚くほどあっさり終わって残念です。中途半端です。
ここまで来たら、なんとか少年4人をおびき出して一人ずつ始末していくくらいの振り切り方を見せて欲しかったです。
それで、デイビッドだけ残して「お前は俺の影に怯えながらずっと生きて行くんだ!」みたいなこと言ってましたが、その後のデイビッドがそれにより怯える描写もほとんどなくて、ちょっと体育座りでうつむいたくらいで、普通に自転車でいつもの新聞配達のアルバイトをしているシーンで終わります。
怪しい雰囲気と少年たちのひと夏の冒険という感じと、犯人が誰かわからないようにやんわり濁されていたのは良かったですが、単純なジャンプスケアが多くホラー要素が物足りない、犯人のサイコパス・異常性も殺人の動機も少年を狙う理由も誘拐や死体の処理などの様々な部分が制作者に都合の良いように隠されているので展開に無理がありすぎて違和感の方が勝ったりと、なんだか全体的におしいなと思う作品でした。