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『イコライザー』の作品情報
監督・脚本 | 監督:アントワーン・フークア 脚本:リチャード・ウェンク |
ジャンル | アクション、クライム |
製作年 | 2014年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間12分 |
補足情報 | 原題:The Equalizer |
『イコライザー』のあらすじ
元CIAエージェントのロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は、いまは現役を引退し、ホームセンターで働きながら穏やかな日常を過ごしていた。
ある日、馴染みのカフェで何度か会ったことのある娼婦の少女・アリーナ(クロエ・グレース・モレッツ)が、ロシアン・マフィアのスラヴィに酷い暴行を受け、病院に入院していることを知る。
悲惨な姿でベッドに横たわる彼女を見たマッコールは、スラヴィらがいる一室へと赴き、9,800ドルを提示して彼女を自由にするように申し出るがーーー。
『イコライザー』のキャスト
- デンゼル・ワシントン(ロバート・マッコール)
- マートン・ソーカス(テディ・レンセン)
- クロエ・グレース・モレッツ(テリー)
- デヴィッド・ハーバー(マスターズ)
- ヘイリー・ベネット(マンディ)
- ビル・プルマン(ブライアン・プラマー)
- メリッサ・レオ(スーザン・プラマー)
- デヴィッド・ムニエ(スラヴィ)
- ジョニー・スカーティス(ラルフィ)
- アレックス・ヴィードフ(テヴィ)
『イコライザー』の感想・評価
静かな怒りで悪人どもに正義の鉄槌を下す男
平穏な日常を過ごしていた元CIAエージェントの男が、馴染みのカフェで出会った娼婦の少女がロシアンマフィアに暴行されたことを知り、彼らに正義の鉄槌を下していく話。
巨悪や巨大な組織に対して主人公が無双する系の映画の中ではトップクラスの面白さを誇る作品。
普段はホームセンターで真面目に働き、警備員を目指している若者にアドバイスをしたり、みんなに好かれる心優しい男。
しかし、自分が気に掛けた人が傷つけられたと知ると、元CIA時代に培った射撃・格闘・観察・追跡などのスキルを活かして、二度と手を出せないように徹底的に叩き潰す非道さを併せ持つカッコよさがある。
敵側のボス・プーシキン直属の部下で仕事上のトラブルを解決する解決屋のテディも悪役としても魅力的。
物語は殺しやロシアンマフィアが絡んだシリアスでハードな話と、主人公・マッコールの穏やかな日常が交互に展開される。
そうして、マッコールの人間としての魅力や元CIAの実力を楽しみながら、テディのマフィアとしての残虐性に恐れを抱きながら、二人の直接対決まで徐々にボルテージが上がっていく感じがすごく面白い。
映画全体に中弛みの瞬間が一切なくて、ラストのホームセンターでのロシアンマフィアとの死闘ではナイフや銃は一切使わず、有刺鉄線、砂利、剪定バサミ、ワイヤー、ガスバーナー、ドアノブ、電動ドリル、鏡、酸素缶、プロピレン缶、電動くぎ打ち機など、店で使える道具と様々なバリエーションで敵を殺す残虐性とエンタメ性も楽しめる。
たまに「いつの間にかマッコールが片付けてました」みたいな一瞬で話が進むシーンもあるけど、それまでに積み上げてきた凄みがあるからそういうのも気にならない上手さがあった気がする。
あと、最後のシーンでのやり取りはちょっとジーンと来ちゃって、そういったドラマ要素も含まれていた魅力ある映画でした。
余談で、マッコールのカフェでの振る舞いや時間を計るところに極度の几帳面っぽさが表れているけど、映画での明言はなかったが彼は強迫性障害を持っているという設定があるので、細かいところにキャラクターの背景が描写されていて良かったです。