【映画感想・レビュー】映画『グッド・ネイバー』若者2人が実験として孤独な老人を監視する

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映画『グッド・ネイバー』の作品情報

監督カスラ・ファラハニ
出演者ジェームズ・カーン
ローガン・ミラー
キーア・ギルクリスト
ローラ・イネス
エドウィン・ホッジ
アン・デュデック
ジャンルサスペンス
製作年2016年
製作国アメリカ
上映時間1時間38分
補足情報原題:The Good Neighbor

【あらすじ】『グッド・ネイバー』のあらすじ・内容

舞台はアメリカ。
暇な学生のショーン(キーア・ギルクリスト)とイーサン(ローガン・ミラー)の2人は、イギリスで行われたある実験を参考に、近所に住む孤独な老人ハロルド・グレイニー(ジェームズ・カーン)を盗撮カメラと盗聴器を使って24時間監視することを始める。
実験の最終目的を“幽霊の存在を信じ込ませること”とし、様々な仕掛けを使って心霊現象に見せかけたイタズラを試みる。
しかし、そのイタズラに対してグレイニーは、さほど驚くこともなく怯える様子も見せない。
そんな彼に疑問や恐怖、異常さを感じつつ、イタズラは次第にエスカレートしていくのだったーーー。

映画『グッド・ネイバー』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3.5)

サスペンスだけど良い意味で想像と違うサスペンス映画


本編に支障が出てない程度にネタバレをすると、サスペンススリラーと見せかけた“何か”である。
その“何か”については最後まで観てもらえるとわかると思う。

何よりこの映画の魅力と言えば“見れば見るほど先が気になるような”構成がされていたということだ。

映画の序盤で、2人がイタズラを企むシーンから裁判所へと場面が切り替わる。
急に「裁判所?」と疑問に思うのだが、見ていくとどうやら何か“事件”が起こっていて、その事件には、イーサン、ショーン、そしてグレイニーの3人が関わっていることがわかる。
もう少し進んでいくと、証拠品としてカメラ、盗聴器、パソコンなどが押収されている。
ここで「実験と称した監視」がバレてしまったことが判明するのだ。
そして、現場の写真が映し出されると、そこには血で汚れた床が映し出される。

裁判でのやりとり、押収された証拠品、血で汚れた床の写真などから、なにかただならぬ雰囲気が漂い始める。

このように、過去(イタズラシーン)と現在(裁判シーン)を行ったり来たりすることで、徐々に何が起こったかが判明する構成となっている。
ただ、物語の核となる部分は触れずに最後まで進んでいくので、ただの“子供のイタズラ”かと思っていたシーンが、急に緊張感が張り詰めて終始ハラハラとした気持ちで楽しめる。

最終的に全てが繋がる気持ちのいい瞬間と、若者2人の笑えない悪質なイタズラに対するイライラの2つを同時に楽しめる映画だった。

余談で、邦画のポスターでは「このジジイ、かなりヤバい」という文言が書かれてるけど、完全な釣りタイトルだよな~と思ってしまった。