【映画感想・レビュー】映画『ザ・ウェイバック』落ちぶれた男の人生が再生していく物語

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映画『ザ・ウェイバック』の作品情報

監督ギャヴィン・オコナー
出演者ベン・アフレック
ジャニナ・ガヴァンカー
ヘイズ・マッカーサー
レイチェル・カーパニ
ダ・ヴィンチ
T・K・カーター
ルーカス・ゲイジ
ケイレブ・トーマス
クリスティン・ホーン
クリス・ブルーノ
ジャンルドラマ、スポーツ
製作年2020年
製作国アメリカ
上映時間1時間48分
補足情報原題:The Way Back

映画『ザ・ウェイバック』のあらすじ・内容

昼は工事現場で働き、夜はバーに入り浸り、酒に溺れる生活を続ける男の名前はジャック・カニンガム(ベン・アフレック)。
彼は高校時代、バスケットボールの年間最優秀選手に選ばれるほどのスター選手で、特待生枠での大学入学も約束されていた。
ところが、ある理由により大学へは進学せず、バスケットコートからも去ってしまう。
それから数年が経った現在、彼の母校から「バスケットボールのコーチをして欲しい」と頼まれる。
様々な葛藤の上、落ちぶれた弱所チームを再生させるため、ジャックは渋々その依頼を引き受けることにした。

映画『ザ・ウェイバック』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

バスケットボールを通して、落ちぶれた男の人生が再生していく物語


最初に言っておきたいのが、この映画はバスケットメインで弱小チームとコーチが生まれ変わっていくという話ではない。
話の中心はあくまで主役のジャックで、過去の栄光から一転して落ちぶれてしまった男の再生途中の物語である(途中と書いた理由は最後まで見てもらったらわかると思う)。

要はバスケはおまけとまでは言わないが、メインではなくサブ的な役割なので、スポーツ映画っぽいものを期待しながら見ると拍子抜けしてしまうかもしれない。
バスケ映画ではないので選手1人1人にスポットライトが当たることも少ないため、人によっては内容が薄く感じてしまうのも映画の評価が分かれる原因だと思うが、個人的には割と楽しめた作品だった。

お涙頂戴的な感動要素はなく、大盛り上がりのカッコいいシーンがあるわけでもなく、全体的に地味な作りとなっている。
ただ、その地味な作りのおかげで、自分の人生に通ずるような“リアルさ”が感じられて良かった。

一度落ちぶれたとしても、あるきっかけで前に進むことができて、またあるきっかけで同じような状況に戻ってしまう。
それでも前に進むためにもがき続ける様子は何か参考になるものがあるのではないだろうか。


あと、映画を観ているとなんだか実話っぽい感じがするけど実話ではない。
ただ、これは映画を観終わってから調べて知ったのだが、主演のベン・アフレックは主人公と同じアルコール依存症の経験がある。
さらに、劇中でのジャックと元奥さんとの関係と、現実のベン・アフレックと元奥さんとの関係がとても似ているので、主人公=ベン・アフレックが前提で話が作られたのかな?と思うほど役にリンクしている作品だった。