【映画感想・レビュー】映画『糸』中島みゆきの珠玉の名曲「糸」を映画化

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映画『糸』の作品情報

監督・脚本監督:瀬々敬久(鈴木俊久/南極1号)
脚本:林民夫
出演者菅田将暉
小松菜奈
山本美月
高杉真宙
馬場ふみか
倍賞美津子
永島敏行
竹原ピストル
二階堂ふみ
松重豊
田中美佐子
山口紗弥加
成田凌
斎藤工(齊藤工)
榮倉奈々
稲垣来泉
ジャンルドラマ
製作年2020年
製作国日本
上映時間2時間10分
補足情報

映画『糸』のあらすじ・内容

平成元年生まれ北海道育ちの高橋漣(菅田将暉)と園田葵(小松菜奈)の2人は、13歳の時に花火大会で出会い、初めての恋をする。
次第に仲を深めていく2人だったが、ある日、葵は突如として漣の前から姿を消してしまう。
葵の友達の後藤弓の協力により葵が札幌にいることを知った漣は、なんとか葵を見つけ出すが、彼女が母親の恋人から虐待を受け続けている事実を突きつけられる。
葵を守るため、助けを求めて青森にいるおじさんの元へと向かおうとするが、途中で警察に発見され、2人は引き離されてしまう。
連絡が取れないまま8年が過ぎ、友人の竹原直樹(成田凌)と後藤弓(馬場ふみか)の結婚式に出席した漣は、その結婚式に葵も招待されていたことを知るーーー。

映画『糸』の感想・レビュー

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3.5)

中島みゆきの珠玉の名曲「糸」を映画化


中島みゆきの珠玉の名曲『糸』を映画化したもので、平成という時代を振り返りながら、幼い頃に離れ離れになってしまった2人の恋愛を描いた作品。
この映画「糸」が撮影された時に、ダブル主演の菅田将暉さんと小松菜奈さんの交際がスタートし、その後に結婚したことでも話題になりましたね。

映画自体は、出会い~すれ違い~別れをしつこいくらいに繰り返す作品で、ストーリー自体はあるあるを通り越してやりすぎなくらい。

だけど、幼少期の2人のやり取りがピュア過ぎて、おじさんながらも思わず目を背けたくなるほどの純愛っぷりや、その後に大人となった2人は、菅田将暉さんの安定した演技力の高さと小松菜奈さんの可愛さだけで最後まで観ていられる。

さらには、倍賞美津子さん、松重豊、成田凌さん、榮倉奈々さん、高杉真宙さんや二階堂ふみさんを始めとした、様々な年代の豪華な俳優陣たちが映画の随所に出てくるので、俳優たちの演技力を考慮すると、結果的には良い映画だったなという感じです。

ただ、映画では序盤~中盤~終盤~エンドロールに1回ずつと、合計で4回ほど中島みゆきの『糸』が流れるんですけど、その演出はちょっとくどかったです。
回数が多すぎたのと流すタイミングもあってか、「さぁ!ここが感動のシーンですよ!このタイミングで名曲『糸』でも聞いて、涙腺を崩壊させちゃってください!どうぞ!ここで感動してください!」という感じの、感動の押し売りみたいな感じがして、盛り上がるどころが逆に冷めちゃったのがこの映画の一番残念なところです。
いくらあの曲が名曲だからと言って、演出に使いすぎ…。

「何回すれ違うねん」といったしつこい演出でも、俳優たちの演技力でなんとかなってたんだから、この映画のモチーフである『糸』という楽曲はベタにエンディングで流すだけでいいのにと思いました。
あと、一番最初に流れたタイミングが早すぎて、ちょっと『糸』という曲の存在を意識させすぎたかなという印象です。

あとは、ラストシーンで菅田将暉さん演じる高橋漣が小松菜奈さん演じる園田葵を目視で認識したにも関わらず、すれ違い起こすのも、その後の物語を盛り上げるためのわざとらしい演出って感じがして嫌でした。

色々不満をぶちまけてきましたが、豪華な俳優陣を見ているだけでも見る価値はある映画ですし、北海道の景色も素敵で良かったです。