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映画『アオラレ』の作品情報
監督・脚本 | 監督:デリック・ボルテ 脚本:カール・エルスワース |
出演者 | ラッセル・クロウ ジミ・シンプソン カレン・ピストリウス ガブリエル・ベイトマン アン・レイトン マイケル・パパジョン ルーシー・ファウスト オースティン・P・マッケンジー シルビア・グレース・クリム グレゴリー・ホーブソン |
ジャンル | スリラー |
製作年 | 2020年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 1時間30分 |
補足情報 | 原題:Unhinged |
映画『アオラレ』のあらすじ・内容
美容師のレイチェル(カレン・ピストリウス)は、息子を学校に送り届ける途中だった。
朝の寝坊と渋滞が原因でカットの予約時間を遅刻、そのせいで太客からはもう頼まないと宣告され、さらには学校に間に合うかの瀬戸際でイライラしていた。
そんな時、赤信号で車を止め、青に変わったはいいものの前の車は一向に進む気配がない。
レイチェルはイラ立ちをぶつける様に長めのクラクションを2回、追い抜きざまにもう1回長めのクラクションを鳴らす。
その後の渋滞につかまった際、さっきクラクションを鳴らした車の男(ラッセル・クロウ)が横に来て「礼儀がなってないな」と話しかけてくる。
その会話をきっかけに、家族をも巻き込む壮絶な煽り運転との戦いが始まるーーー!
映画『アオラレ』の感想・レビュー・評価
![](https://penguinelegy.com/wp-content/uploads/2022/03/ふくくま-ペンギン、グッド、良いね、ナイス-コピー-150x150.jpg)
粘着激ヤバ煽り運転オヤジからの必死の逃走劇!
ストーリーはシンプルでわかりやすくテンポもいい、非現実的で細かいツッコミどころは多々あるものの、ラッセル・クロウの怪演により決して退屈することなく、最後までゾワゾワする恐怖を味わうことができる。
映画としても面白かったし、一種の煽り運転に対しての警鐘を鳴らすという意味でも、良い映画だったと思う。
煽り運転する方が悪いのはもちろんのことなんだけれど、あの時レイチェルが攻撃的なクラクションの鳴らし方をしなければ…話しかけてきたときに「こちらもカッとなってしまってごめんなさい」と言っていれば物語は180度変わっていただろうから、「煽り運転される側も、煽られる原因を作らないように気をつけましょう」ということを学べる映画でもあった。
教訓として、同じような状況でクラクションを鳴らすときは、長く強めに「ブ~~~~~~!!!!!」じゃなくて、短く弱めに「ぷっ、ぷっ」と鳴らすようにしましょう。
そして、アメリカの煽り運転について調べてみたところ、煽り運転と呼ばれる行為は、道路上の怒り(ロードレイジ)と呼ばれているらしい。
日本の煽り運転については、いつからかよくニュースで取り上げられるようになったから、てっきり日本特有の文化なのかなと思っていたけど、アメリカとか世界にもあるもんだね(そりゃそうか)。
それにしても、日本でも煽り運転が原因でトラブルが起きることはあるけど、銃社会のアメリカで“煽る”という行為は命がけだろうによくやるよ…
映画原題の『Unhinged(アンヒンジド)』は直訳で「(精神的に)不安定な」という意味。
煽り運転男は「オピノイド」という麻薬性鎮静剤を服用していて、名前の通り激しい痛みを和らげる効果があるものの、精神的依存度が高い薬としても知られている。
なので、煽り運転男の精神状態を表現したタイトルとなっている。
映画邦題の『アオラレ』は、漫画・映画の『サトラレ』をイメージして付けたのだろうか?