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『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』の作品情報
監督・脚本 | 監督:李闘士男 脚本:坪田文 |
ジャンル | ドラマ、コメディ |
製作年 | 2018年 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 1時間55分 |
補足情報 | 原作漫画:作: K.Kajunsky / 漫画:ichida「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」 |
『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』のあらすじ
サラリーマンのじゅん(安田顕)が仕事を終えて帰宅すると、リビングで妻のちえ(榮倉奈々)が口から血を流して倒れていた。
必死に何度も名前を呼ぶが反応はなく、急いで救急車を呼ぼうとしたその瞬間、死んだはずのちえがいきなり襲い掛かってきた!
そう、ちえは死んだふりをしていたのだった。
それからというもの、ちえは必ず死んだふりをするようになり、ある時はワニに喰われ、ある時は銃で撃たれ、ある時は頭に矢を射抜かれ…次第に“死んだふり”がエスカレートしていく。
最初は呆れるだけのじゅんだったが、ちえがなぜ急にそんなことをするようになったのかが全くわからず、理由も教えてくれないことに徐々に不安を覚え始める。
だがしかし、ちえの謎の行動にはある“秘密”があったーーー。
『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』のキャスト
- 榮倉奈々
- 安田顕
- 大谷亮平
- 野々すみ花
- 浅野和之
- 品川徹
- 螢雪次朗
『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』の感想・レビュー
妻の奇妙な行動に隠されたある“秘密”
元の話はYahoo!知恵袋で2010年7月17日に投稿された質問で、それを基に楽曲が作成され、そこから漫画化され、そして映画にもなったという、誕生した経緯がちょっと面白い作品です。
映画の内容はと言うと、最初の2~3回くらいまでは死んだふりというシュールだけど可愛らしいボケは面白いなって感じで見てましたけど、それ以降はちょっと演出がくどくて夫のじゅんと同じような気持ちになりました。
途中で味変するように、呆れ気味のじゅんがそのボケに乗っかるという演出もありましたが、その面白さもすぐに限界が来ます。
そして、終盤まではなぜ死んだふりをするのかがほぼ明かされないため、ただひたすらにちえの奇妙な行動に視聴者が付き合ってあげている感じなのですが、終盤に理由がわかったところで、結局「???」という感想しか出ませんでした。
その理由と、急に死んだふりを始めたことって繋がるか?って思いました。
散々、多種多様な死んだふりというシュールなボケをかましたはいいものの、それを超えるほどのオチが用意できなかったという感じです。
正直、面白さで言えば最初にワニに頭を喰われて死んでいるシーンがピークです。
途中から出てきた、夏目漱石が生んだ有名な言葉「月が綺麗ですね」を使ったセリフも、この言葉があまりにも有名過ぎて、夫のじゅんがその意味に気が付いたところであまり感動もなかったです。
最初からちえが自分の気持ちをちゃんと言葉で伝えていれば済んでた話なので、あんなに回り道してまで伝えたかったことなのか?という疑問とモヤモヤが残ります。
ダブル主演の榮倉奈々さんと安田顕さんが演技力もあって魅力的な俳優なので、なんとか最後まで観ることができましたが、内容の面白さで言えば普通くらいです。
最初、死んだふりをする理由は、ちえが病気か何かで死んでしまうので、死んでしまった時に夫が悲しまないよう“死の予行演習”をしてたってオチかと思いましたが見当が外れましたね。
好きな役者さんが出ているなら、観る価値はあると思います!