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【映画感想・レビュー】映画『ワイルドカード』ラスベガスの「付き添い」VSイタリアンマフィア

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映画『ワイルドカード』の作品情報

監督・脚本監督:サイモン・ウェスト
脚本:ウィリアム・ゴールドマン
出演者ジェイソン・ステイサム
マイケル・アンガラノ
マイロ・ヴィンティミリア
ドミニク・ガルシア=ロリド
アン・ヘッシュ
ソフィア・べルガラ
マックス・カセラ
ジェイソン・アレクサンダー
スタンリー・トゥッチ
ジャンルアクション
製作年2014年
製作国アメリカ
上映時間1時間32分
補足情報原題:Wild Card

映画『ワイルドカード』のあらすじ・内容

ラスベガスで「付き添い」(ボディーガードのようなもの)をやっているニック(ジェイソン・ステイサム)。
ある日、元恋人のホリーから会いたいという連絡を受け部屋に行くと、そこには顔がアザだらけの彼女の姿があった。
彼女はホテルの部屋で見知らぬ男3人からレイプされ殴られたと証言し、訴訟を起こすために彼らの正体を調べて欲しいと頼み込むーーー。

映画『ワイルドカード』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3)

ラスベガスの「付き添い」VSイタリアンマフィア


ペラッペラの中身のないストーリーに魅力のないキャラクターたち、見どころという見どころはジェイソン・ステイサムがマフィア相手に暴れるアクションシーンだけど、それも体感で10分20分程度の時間の短さ、ラストはジャムを塗るバターナイフとスプーンで相手をグサグサやるだけのワンパターンな演出で終わってしまうので不完全燃焼気味。

ジェイソン・ステイサムのキャラクターは、なんか鬱屈としてる割には過去に何か大きな出来事があって心に傷を抱えているという感じでもない。ただただ、強いけど地味で暗い男という印象。
しょぼい悪役のイタリアンマフィアたちをやっつけるところシーンでは、たまにスローモーションにしたりして演出凝ってる感じのアクションをやってるんだけど、それも別に魅力的ではないというか、苦戦はしてないんだけど無双感というかプロフェッショナルな感じも伝わってこない。はっきり言って中途半端。つまらないわけではないんだけど中途半端なアクションシーンが多い。

完全にご都合主義で勝ち続けるギャンブルシーンは無駄に長いだけで、そのシーンはジェイソン・ステイサム演じるニックがギャンブル依存症でしたって話に繋がるんだけど、なんで依存症になったのかもわからないし、それに対しての葛藤も特に描かれない。

ニックの過去だったり人物像の描写が薄いのに、人生への葛藤みたいなヒューマンドラマっぽい要素を取り入れるから、全体的にすごく浅い話が出来上がっちゃった感じ。

ニックに接触してきた男の子の存在もいまいちで、ラストで「あなたのような強い人にも弱い部分があるんだということを知れて嬉しい!自分も自分の弱さを認めることが出来た気がする!(意訳)」みたいなことを言ってたけど、そう感じるほどの何かってあったっけ?

アクションが少ないなら人物にフォーカスして話を展開して欲しいし、それをしないならアクション多めにして欲しかった。
ジェイソン・ステイサムは好きだけど、あの短いアクションシーンだけではこの映画を観て良かったとは思えなかった。