【映画感想・レビュー】映画『夢の音』音楽で伝える自分の想い

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映画『夢の音』の作品情報

監督・脚本監督:松浦健志
脚本:松浦健志
出演者眉村ちあき
山﨑恒輔
小田夢乃
佐久間みなみ
桜まゆみ
ジャンルドラマ
製作年2018年
製作国日本
上映時間1時間39分
補足情報

映画『夢の音』のあらすじ・内容

人付き合いが苦手な20歳の会社員・葵(眉村ちあき)は、人との関わりを避けるため、仕事の昼休みもトイレで過ごしていた。
家でも部屋にこもり、酔っぱらいながらライブ配信をする生活を姉・歩美(桜まゆみ)から注意される。
だがしかし、会社の先輩・千夏(佐久間みなみ)の路上ライブを見たことをきっかけに、自分を変えるため、同僚と話すきっかけ作りのためにギターの練習を始める。
一方、人気インディーズバンド「東京カタルシス」のボーカリスト・夢乃が突然バンドを脱退することになる。
そこで新ボーカルを募集するが、メンバーが認めるボーカルが見つからず、バンドは解散の危機を迎えてしまう。
そんなある日、葵がライブ配信サイト・SHOWROOMでオリジナルの曲を歌っていたところ、それをたまたま見た東京カタルシスのメンバーの一人が、葵を新メンバーとして迎え入れようとスカウトしにくる。

映画『夢の音』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3.5)

音楽で伝える自分の想い


人と話すのも関わるのも苦手な女の子が、音楽を通じて自分の心の内側に隠していた想いを表現していくみたいな話。
主演は、シンガーソングライターの眉村ちあきさんが務めていて、彼女のプロモーション映画っぽい感じがした。

主演の眉村ちあきさんの演技は自然で良かったけど、キャラ設定がいまいち。
こんなにベタな展開を多用するくらいなら、人付き合いが苦手で仕事後の酒とカラオケで歌うことが大好きな会社員とかの設定の方が良かったんじゃないかなと思う。

口下手だけど、その分歌で自分の気持ちを表現するのが得意って感じのキャラ設定でもないのに、めちゃくちゃ感情を乗っけて歌うのがうまいのも、ギター初心者なのにめちゃくちゃギターがうまくなるのも、ものすごい強引な展開で感動もなにも感じられなかった。

内容に関しては、ありきたりなセリフとありきたりな展開をこれでもかと詰め込んだような作品で、現役のミュージシャンが多数出演しているからか、演技がヘタな人が多くてあまりストーリーに集中できなかった。
ストーリー自体も、東京カタルシスを抜けたボーカルとか、お姉ちゃん夫婦のいざこざとか、色々な人に話のスポットを当てているせいで、内容がゴチャゴチャしてるし、全体的に薄っぺらい感じになってしまっているのが残念。

あとは、たまにアテレコしたみたいな不自然な音声になっているところや、眉村ちあきさんが1人で部屋で歌うシーンとトイレで歌うシーンに、加工?が入っているのも気になった。
あのシーンは自然体で歌う方が魅力的なシーンになっただろうに、音を加工してしまったせいでなんか台無し。


インディーズバンドの「東京カタルシス」も、いまいち人気があるような感じには見えず、NANAに出てくるTRAPNESTの劣化版みたいで残念な感じだった。

はっきり言って、これは色々な音楽を作品と割り切って見るのがいい。
主演の眉村ちあきさんの歌声はもちろん、他の女性出演者の歌声もそれぞれ個性があって素晴らしく、内容を無視して音楽を聴いているだけでも十分楽しめると思います。